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3ページ目ーサングラスの男たちー
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「霜月さん」
車が止まり、中からサングラスをつけた男が2人降りてきた。
怖くなり、僕はお兄ちゃんの手を握った。
サングラスをつけた男達と母がしばらく話をした後、僕らの方に1人男が近づいてきて、僕の腕を引っ張った。
「いたっ!」
男の力と子供の力では全然違くて思わず声を出してしまった。
「離せっ!!」
お兄ちゃんが横から声を出し、それに驚いたのか男が手を離した。その隙に僕はお兄ちゃんの近くに行き、お兄ちゃんは僕を守ってくれるように男の前に立ってくれた。
「うっせーぞ」
男が兄に近づき殴ろうとした。その瞬間。
「やめろ」
もう1人の男が止めに入った。怖かったのか、お兄ちゃんは腰を抜かし、その場に座り込んだ。慌ててお兄ちゃんに抱きついた。お兄ちゃんに殴りかかろうとした男はなぜ止められたのかわからないような顔をしていた。
「なんで止めたんですか?!琉煌さん!!」
琉煌さん?この人の名前?
「子供に手を出すなんて、それでも北條組の一員か!」
北條組?ヤクザか暴力団。普通に暮らしていたら関わりのない人達。でも僕らの暮らしている環境は普通じゃなかった。
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