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頭を働かせて、この状況を打開しなきゃ。
そうやって思う間にも、マクヒョンは僕の唇で遊んでる。胸を叩いても、お構いなしだ。
マクヒョンがキスしたかった、っていうのは分かったけど、それって結局、僕の映像を見たことがキッカケになったに過ぎないんだろう。
「マクヒョンは、キス出来れば誰でもいいの」
なんとか顔を捻って、そう言った。
結局、そういう事なんだろう。
自分で言った言葉に、自分で虚しくなる。ふつふつと、また湧いてくるマクヒョンへの怒り。
マクヒョンを睨みつける。
へらへら笑って軽く謝ってくるのかって思った。
「ジニョンイ。ほんと、俺のこと傷つけるの上手いね」
「え?」
歪んだ表情……まるで、ほんとに傷ついたみたいに。
「俺のこと、そんな奴だと思うんだ」
「だって……」
違うの? なら、なんなの?
マクヒョンの悲しそうな目を見たら、なんだかほんとに傷つけたみたいで。罪悪感が湧いてくる。
その瞬間、予想外にまた唇を塞がれた。
驚いて息を吸ったら、そこからマクヒョンの舌が侵入してきた。
突然すぎて拒めなかった。
さっきまでの、遊びみたいなキスとは違う。
逃げてもすぐに捕まえられて、絡められる舌。
歯列をなぞられて、吐息が混ざる。
悔しくて、逃げ出したいのに。鼓動はどんどん強さを増して。マクヒョンに指先で頬を引っ掻かれるだけで、ぞわぞわと、なにかが体を駆け巡る。
相手はマクヒョンなのに、男なのに。
何度もそう思った。
そうやって意識しなきゃ、全部持って行かれそうで怖かった。
ようやく気が済んだのか、永遠に思える程長い口づけの後、マクヒョンが僕をまっすぐに見つめる。
「ジニョンイが好きだからするんだよ」
「えっ」
「そんな事もわかんないの?」
まるでさっき僕が言った言葉をなぞる様に、マクヒョンはそう言ってから、微笑んだ。
分からない、分かるわけない。
どういう意味?
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