アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
82
-
いつのまにか、眠っていた。
何度も繰り返し鳴るカトクの通知音で目が覚めた。
朝帰ってきたまま、眠ってしまっていたらしい。もう部屋は暗くなっている。
カトクを開いたら、昨日のイベントで面白かった瞬間を、アガセがSNSに載せていたと、誰かが拾ってきて。それについてみんな盛り上がっていた。
その会話に僕も参加して、デリバリーを頼んで食べたり、山盛りの洗濯物をハンガーに掛けたり畳んだりした。
久しぶりに、ゆっくりと本当の休日を過ごしたような気分だ。
カトクの会話が盛り上がっても、常に未読の1が消えなくて。発言していないのは、マクヒョンだけだから。
「マクヒョン、寝てるのかな」
なんとなく気になってそう打ち込んだら、そうだろうな、それかゲームかな、って。みんなが口々に返して来た。
結局そのまま、未読の1は消える事がなかった。まあ、いつもの事なんだけど。マクヒョンはいつも返信が遅い。会話が盛り上がって、とっくに終わったころに、OKとか、そうだね、とか、すごく適当に一言返信して終わることもしばしばだ。絶対全部読んでないだろって、僕は前々から怪しんでいる。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
82 / 86