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それから、バイトも終わって午前2時。
もっと早くに帰れって紫苑さんには言われたけど
俺が強請ったかいもあって、1時半までやらせてくれた。
本当はもっとしたかったけど、紫苑さんに迷惑かけたくないし.......
家に帰りたくないなー
でも、帰るしかないか·····
ーーガチャーー
シーーン
良かった
まだ帰って来てない
とりあえずもう寝よ
ーーガッシャーンーー
大きな物音で目を覚ました。
台所に行くと、食器をどんどん割っていく母親がいた。
反射的に震える体を抑えながら、
ゆっくりと近寄って声をかけようとすると
「あんたのせいよ!
全部全部あんたのせい!!
あんたなんて生まれて来なければ良かったのよ!!!」
高い声でそう言いながら、拳を振り上げて何度も何度も俺を殴ってきた。
「ごめんなさい.......ご··めん、な、さい」
俺は謝ることしか出来ない。
抵抗することが出来ない。
小さい頃から殴られ続けてきた俺の母さんへの恐怖心は
歳を重ねる事に強くなる。
誰も助けてくれないーー
助けを求めることなんて、ずっと前に諦めた
ー耐えれば終わるー
ただそれだけを考えて耐えてきた。
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