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先生
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先生に一目惚れした僕は人に執着することを初めて知りました。
でも執着心がバレたらきっと嫌われてしまうだろうと思い、好きな気持ちが露呈しないように全力で隠しました。
先生とは海を見に行ったり、散歩をしたり、一緒の空間にいて会話などなしに本を読んだり、お互いの好きな画集を持ち寄って感想を言いあったり…僕の友人は賑やかな奴等が多くて普段は寮で騒いでいたけど先生とは静かな友人の関係を築くことになりました。
先生は当時藝大の学生で、だからという訳ではないけど純粋で綺麗な感性の持ち主で、これは好きだから全てが美化されるとかではなく、同じ世界に生きているとは思えないような、清く穢れを知らない存在だったような気がします。
消えてしまいそうな儚さを感じました。
美人薄命とはよく言ったもので本当に居なくなってしまったんですね。
僕が先生よりも大人で当時に社会的地位と能力があって汚い全てのモノから守ることができたらきっと先生は生きていました。
そう断言できるだけの小説に出てきそうな事がこの清い友人関係の後に起こるんです。
書いていて思ったけど全てが過去形で書かれるのが辛い…。
でも、気持ちの整理をするのには人に聞いてもらうのがいいって思って…こんな話なかなかできる相手いないから不特定多数の今読んでいる貴方に聞いてほしい。
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