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腰が痛くて動けない。
すなわち、風見のせい。
小夜は痛む腰をさすりながら、時計と にらめっこをしていた。
記憶に新しい忍者コス☆ナイトの影響で、本日午前中は寝て過ごした。
最初の頃に比べて、動けなくなる時間は短くなってはきたけれど、ハッスルハッスルされた翌日は、やっぱりこうなってしまうわけで。
「ててててて。」
風見さんは、美湖ちゃんを連れてお弁当を買いに行ってくれた。
ご飯食べて、お昼寝したら動けるようになるかな?
茜ちゃんのお母さんに会いに行きたいし。
恨みがましい目でクローゼットを眺めた。
誕生日の猫コス、クリスマスのサンタコス、そして1周年記念の忍者コス。
この一年で3着になった。
「やっぱり、黒猫が引き金だよね。」
ぱたりとベッドに倒れ込んだ。
あれで、コスがオッケーだと勘違いされたに違いない!
・・・まあ、絶対ダメっていう訳でもないけど。
風見さんが喜んでくれて、おれも、もちろん気持ちいいし、まあ、進んでコスしたいわけではないけれど、まあ、ね。そこのところはね。
おれも結局楽しんじゃうんだから、
「・・・仕方ないか。」
そう呟いて、小夜は瞼を閉じた。
------------※ ※ ※------------
「わ!」
「わわ!」
お弁当を買った風見一行は、仲良く手を繋ぎながら歩いていると、ポツリと鼻に滴が落ちた。
美湖ちゃんと顔を見合わせると、「雨!」と叫んだ。
慌てて美湖ちゃんを抱き上げて、風見はマンションへ向かって猛ダッシュをかけた。
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