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連れて行かれたのは、ホテルだった。
海外の要人が泊まったりもする、高いホテル。
入り口には、今時あんまり見ないポーターさんが立っていて、ちょっと緊張してしまった。
「ここで働いてる子なんだ。」
どんな女の子なんだろう。
しんちゃんだから、忍とか、詩乃とか、静子とか、そんな感じの名前だよね。
ごーしちごーしちしちを勘違いしちゃう女の子か。
ロビーでソファに並んで座りながら、周囲を観察した。
海外からのお客様も多い・・・。
こんなところで働くんだから、英語とか話せる子なんだろうな。
貴志の中で、しんちゃんのイメージは英語の喋れる、ちょっと天然の可愛い女の子になった。
「お、お待たせしました!」
だから現れた人物を見て、目が落ちそうなくらい驚いた。
男の子?!
まだ10代の、肌が艶々している可愛い男の子が現れた。
え、じゃあ、ボスって女性?!
ボスは少なくとも大人の女性のはずだ。
犯罪的な年の差になりそうな気がした。
「全然待ってないよ。お疲れ様。」
「tallさん、わざわざありがとうございました。これ、エドワードに渡してください。」
ん?
もしかして、エドワードさんがボス?
てことは、男性同士のカップルなわけ??
エドワードという名前は、男性の名前だ。
改めて思った。
LGBTが7.6パーセントいるというのは、間違いじゃないんだ。
しんちゃんさんが、俺を見た。
「tallさんの彼氏さんですか?松岡晋作です。」
爆弾を投下された。
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