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「アハハ!じゃあ、キミちゃん。俺にも連絡先教えてよ。友だちになろう?」
リツさんから言われた。
友だちになろうと言われたら、断る理由がない。
それに、自分は男だから危険なことは無いと思う。
そう考えて、小夜は携帯をポケットから出そうとした。
「・・・あら、マネージャーを通して貰えないかしら。」
智樹が笑いながら口を挟んだ。
小夜の肩を掴んで、自分の影に押しやった。
悠さんもリツさんも、小夜からは智樹の体で見えなくなった。
???
「ワタシが連絡先を交換するわ。ふたりともワタシ経由にして頂戴。」
堂々と宣言すると、悠と律は思いっきり舌打ちした。
!!!
小夜はびっくりした。
智樹の体でふたりの様子は見えないが、智樹さんが危ないと思ったのだ。
す、鈴谷くんという人がいるのに!
「や、山田さん!」
「大丈夫よ。」
そんな事いっても、智樹がふたりを相手する姿が見えたのだ。
「だ、だめ!浮気しちゃ!!」
・・・は?
病室がシン・・・ッと静まりかえった。
だってだって!
さっきチュッって、投げキッスもらってたもん!!
そう、小夜は、舌打ちを投げキッスと勘違いしたのだった。
ここから、壮絶なすれ違いが生じていった。
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