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190 2019年8月23日
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近くの店から応援が来たタイミングで店を出てきた陸都は、その足で悠の見舞いに行った。
拗らせた悠は、まだ何か悩んでいるようだった。
・・・手が掛かる。
だが、嫌ではなかった。
想像はついている。
律のせいだ。
昔、あんなに仲が良かったふたりは、いつからか決裂していた。
気にしているのは、悠だ。
事あるごとに、律を睨みつけていた。
律は解さず、飄々とした態度を取っていた。
律の話では、救助した時には意識が無かったらしいが。
何があったのか分からないが、修復できるものなら修復して欲しい。
とはいえ、互いに大人だ。
わたしが口を出すことでも無いかもしれない。
「馬の耳に念仏ねぇ・・・。」
何となく、方向性が見えてきた。
悠は真面目すぎる。
あのお馬鹿さんをぶつけてみたら、面白いかもしれない。
陸都は日付の代わった深夜、自宅へと向かいながらニンマリと微笑んだ。
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