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その歪みは恋らしい
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保健室で翔吾とセックスをしてから1ヶ月近くが経った。
少し肌寒く感じていた梅雨の時期はあっという間に巡って夏になった。
大切にする、もう酷いことはしない、と言った通りに翔吾はあれから俺に手を出してこない。学校では前と同じように話しかけてくれるし、一緒に登下校して、昼食を食べる。そして金曜の夜には前と同じように泊まりに行っていた。
あの連日で快楽を教えこまれた俺の身体は、最初は翔吾が手を出してこないのを切なく感じてしまっていたが、2週間ほど経った頃には以前と変わらない生活を送れるようになっていた。
翔吾は優しい奴だ。きっと俺に歩み寄ってくれているのだろう。そんなアイツの隣にいるのは悪い気がしない。
と、花山悠(はなやま ゆう)は教室窓際の席で考え事にふけっていた。
『じゃあこれから、文化祭の出し物を決めたいと思います』
LHRの時間。クラスの委員長が教壇の前に立ち手際よくものを決めていく。
もう、そんな季節か。
窓の外にある木は青々と茂り、風に踊らされていた。
パッと翔吾の方に視線をやると、彼は楽しそうに黒板に書き出された出し物案を見ていた。
松川 翔吾(まつかわ しょうご)は俺の幼なじみだ。
小さい頃から一緒にいる。気づいたら隣にいた奴だ。翔吾の両親は俺たちが小学生の時に亡くなっている。それでも翔吾は強く根のある、母親似の優しくてかっこいい男に育った。
そんな男に俺は1か月前、犯された。
そして快楽に溺れさせられた。
翔吾にされた数々の甘い行為を思い出し、俺の尻の穴がキュッと反応したのには気づかなかった。
『それでは出し物は、メイド喫茶になります』
委員長がハキハキとした声で話している。
そうか、メイド喫茶か。メイド喫茶…。
…ん?メイド喫茶??
……。
はぁ!?メイド喫茶ッ!?
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