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□君まで届け、このメール
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ベッドに座って膝を抱えた。
ふと見上げる窓の外にはキラキラと輝く星が幾つも出てて…。
なんと無く嬉しくなって充電スタンドに挿したままの携帯に手を伸ばした。
フラップを開いてちょっと考えてから…メール画面を開けて【宛先】にアドレス帳の001番…『大葉』を入れた。
「起きてるかな…?」
画面右上に小さく映し出されるデジタル時計を見ると時間は深夜0時を回ったばっかり。
俺はまだまだ平気な時間帯だけど…俺の大事な恋人は夜に弱い。
襲ってくる睡魔に負けて…今頃はきっと、スヤスヤと眠ってるハズ。
起こしちゃったら悪いよね?
でも…ちょっとだけ、声が聞きたいんだ。
握った携帯に言い訳しながらも…
[件名]
「起きてるぅ???」
[本文]
「なんかね、大葉の声が急に聞きたくなっちゃったんだ!
電話していいかな?」
…たったそれだけの短い文章を打ち【送信】画面を開く。
それでもまだ、大葉の携帯への送信ができないでいる。
…よし!
俺も男だ!!
そう踏ん切り【送信】ボタンを押した。
静かに眠る恋人の元に俺の思いが伝わるりますように…。
‐END‐
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