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「……っく……っあ…んっ…」
「っ……」
くぐもった苦しそうな声と特徴的な音、そして馴染み深いニオイ……。
そして覆い被さる二つの影にげんなりする。
そういうセクシャルに偏見は無い(むしろある意味大歓迎)が、進んで見たいものでもなかった。
ふと、上に覆い被さっていたガタイの良い男が身を起こす。
「おいお前、何見てる?」
「いや、俺は要らんもの見せられて困ってるんだぜ?」
誰が好んで他人のセックスシーンなんて観たいんだ。
「別にヤンなとは言わねえよ。だが青姦プレイは人の通らねぇ時にやれ。そうじゃねぇなら自室でどうぞ。」
「へぇ……お前来たばっかか?ここじゃあこれが普通だぜ?」
「そうか。だがここの普通は俺の普通じゃねぇ。それとなぁ?アンタ、俺と話してえならその下のヤツをイかせてやって、テメェもすっきりしてからだな。可哀想だぜ?」
「なんなら混ざるか?」
「いや、遠慮しておく。」
「そうか、そりゃあ残念だ。」
そして上の男が少し腰を動かす。
不意を突かれてイイトコロに当てられた下の男の顔が真っ赤になった。
「っ……いい加減にしろっ!俺は人様に見られながらスル趣味はない!」
案外いけ好かない金髪野郎のお相手はマトモな男らしい。
下の男は上の男の頬を引っ叩くと思い切り腰を引いて結合を解いた。
男に抱かれる男だけに、どれだけ華奢な奴かと思いきや、身長は俺より少し低いぐらいでそれなりに筋肉もついている。
しかし真っ直ぐで長い手足と、そのキメの細かい肌が色付いている様は俺から見ても艶っぽいと思った。
「痛えな……」
殴られたのにも関わらずニヤつく上だった男に本気で怒りの炎を上げている下だった男。
「おい、終わったんなら服着てくんね?」
「……っ!」
上だった男の方は既に下ろしていたズボンを上げており、下だった男は自分の下半身だけ着衣が乱れている事に気付き、再び相手の頬を張った。
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