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二人の部屋は意外な事にロメオ達の部屋の向かいだった。
「お前だったのか、ギルと同室になったって言う可哀想な奴は……」
「今朝方起き抜けに水をかけられたが、ギルとは仲良くやってるよ。」
「皮肉か?あんたがいいならそれで良いがな。」
ニヤリと人が悪そうにレオナルドが笑う。
「俺は奴を良く知っている。彼奴は外面は社交的で頼れる強い男だ。後者はプライベートでも変わらないだろうが、内に入るとお世辞にも社交的とは言えないだろう?」
「違いないな。それでもそれなりに楽しくやって行くつもりだ。奴と同室が嫌だと駄々こねて変えてもらえる問題でもなさそうだしな。」
此方もニヤリとした笑みを浮かべながら告げる。
「それに、会って1日も経ってねぇ相手に向けてある程度の警戒心を持つのは必要な作用だ。こんな場所なんだから特にな。」
言外に初っ端から馴れ馴れしい方がおかしいし、信用ならないと示すとレオはそりゃそうだと頷いた。
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