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「んぁ?!」
「あー、こいつこいつ!!」
「いってぇなぁ、腕抜けるかと思ったじゃねーか!」
別に抜けても構わない(肩を自由に外したり戻したりする事なんてお手の物だから)が敢えて大袈裟に吹っ掛ける。
「お前だな?ギル様と同室になったって野郎は?」
「だったらどうした?」
全くこちらの吹っかけには反応せず、自分の要件だけを伝えてくる。
正直嫌いなタイプだった。
ロメオを引っ張りハンティングした奴らはどうやらギルの信者のようで、舌打ちをする。
厄介なのに絡まれてしまった。
今時少女漫画でもないぜ?こんな展開。
ロメオの返事が気に入らなかったのか、ギル信者の男達はわなわなと拳を震わせていたがここに来たばかりのロメオは何もルールなど知らないのだから奴らが怒る理由が分からない。
まぁ、どんなルールあっても守る義理もつもりもないのだが。
「おら、口ついてんだろ?俺の何が気に入らねぇのか早く言え。明日から訓練だから早く寝てぇんだけど?」
ロメオがそう言うと相手の男はこちらを睨んでくる。
顔つきは結構綺麗な白人の男。
体格はそこそこ。
元々筋肉の付きにくい体質の様だが、ここに居るだけあって体格は悪くは無い。
(ユキハ程じゃぁないがまぁ悪くはないか……?)
「ギルに色目使ってんじゃねぇ。」
「使ってねぇよ。あんたが食堂で聞いたあれはレオとギルと俺のただのジョークだ。」
「信じらんねぇな。」
「俺には関係ねぇ。お前、ギルと寝たいなら自分から仲良くなりに行け。お前らがベッドでよろしくするときゃそりゃあ黙ってどっか別の場所に行ってやる。」
そう言って踵を返す。
なんのために早飯カッ喰らって走ったのか分からなくなってしまった。
そう思って歩きだそうとすると、今度はさっきより強い力で引き戻された。
「なぁ、話はまだ終わってねぇんだよ?おい、お前ら!」
ギル信者の恨みは深そうだ。
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