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彼が呼ぶと隠れていたのか、曲がり角から2人の男が出てくる。
1人は黒人の大男。
もう1人はチカーノと思わしき大男。
二人ともギルと同じくらい背丈があり、丸太の様な腕をしていた。
「なぁ、ナイン、こいつ絞めたら本当にヤッてくれるのか?」
「あたりまえだろ?ついでにこの生意気な子猫も犯っちゃっていいぜ?」
(うぇーい、こんなんにケツ掘られたら使い物になんなくなりそ……うぇぇ。)
ロメオは心底嫌そうな(もしくは呆れた)顔をしながら男達と対峙する。
逃げられる程の間はもうなかった。
「ったく、しゃーねぇなぁー、もう。今回だけだかんな?」
「何言ってんだこいつ。」
「いいから早くやれ!!」
彼は準備運動をするように軽く腕と足首を回し、ついでに首も回した。
「準備おーけー、来いよ。」
ロメオがそういうのと同時に大男が二人飛びかかってくる。
1人目の襟元を掴み足払いを掛けて床に沈め、2人目は背負って投げ飛ばす。
その間に1人目は起き上がりまた向かってくるが今度はそれをやり過ごし、項に手刀を落とし意識を奪った。
そして呆気にとられている2人目の所へ歩いて行き、綺麗に作り笑いをして言った。
「俺を犯そうって?100年はぇえなぁ?まぁ、俺は鍛え方が違ぇから、そこのナインとかいうビッチ君よりは締まりいいかもしれねぇが……締まり良すぎて食いちぎっちまうかもしれねぇぜ?」
そして大男の顎を持ち上げ顔を寄せる。
「それでも、俺を食いたいと思うか?それとも、逆に俺があんたをファックしてやろうか?」
今までした事がないくらいに艶やかに微笑む。
すると、目の前の男が顔を赤くして頷く。
と同時に思い切り頭突きをかまして2人目失神完了。
「ふぅ。お前、リンチしてぇならもっと腕立つの連れてこいよ。これじゃあ張り合い無さすぎるだろ。」
「お前……Bクラスだぞ……こいつら…何者だよ……」
「ん?んー、ここの新入り?」
「ひっ……」
ナインと呼ばれたやつの方へ何となく足を向ける。
すると、彼は走って逃げて行ってしまった。
「張り合いねぇなぁ……やばいな、やりすぎたか?」
そもそも意識を奪っただけな上、正当防衛だから罰則はないだろうが万が一こいつらに死なれても寝覚めが悪い。
は大男2人に回復体位をとらせて、自室に戻るべく歩き出した。
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