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ダブルデート【2】
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そして次の日。
ダブルデートの待ち合わせ場所近くで…ひなたは物陰に身を潜ませていた。
こっそりと、待ち合わせ場所に視線を送る。
…その視線の先には…
「…兎田?お前、何して…」
「うわ、筧!びっくりさせないでよ!」
待ち合わせ場所に向かっていた筧が、途中で怪しげなひなたの姿を見つけて声をかけた。
しーっと人差し指を口元に当て、あれ!と指差す方を見る。
「…え、何アレ、逆ナン?」
「そう!周先輩逆ナンにあってるっぽくってさー」
ちょっと覗いてた!と悪びれることなくひなたは笑う。
…自分の恋人が逆ナンに合っていて、どうにかしようと思わず覗いている恋人が、どこにいるだろう…
どうやら周は無視を決め込んでいるようだが、周りを取り囲む女子高生(3人)は諦めずに話しかけている。
「…先輩、困ってんじゃねーの…」
「そうだねー、先輩優しいし…ちょっとめんどくさがりだし。そろそろ助けにいってこようかなぁ。」
よっ、と立ち上がるとロング丈のワンピースで風を切り、周の元へと歩み寄る。
そしてわざとらしい声で周に声をかけた。
「せんぱーい、お待たせ!」
「…ひなた」
きゅ、と腕に抱き着いて周を見上げる。
そして安心したような周の笑顔を見届けると、今度は女子高生たちに視線を向けた。
「…ごめんね、先輩はひなたの恋人だから。」
「…っっ!」
「せーぜーひなたより可愛くなって出直してねっ!」
「!!!!」
じゃぁ、と飛び切りの笑顔で何も言えなくなった女子高生たちを跳ね除け…
筧が待機している方へと周の手を引くひなたであった。
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