アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
スーパーヒーロー【1】
-
そして球技大会当日…
「よっしゃー!みんな、気合い入れて行くよー!Aクラスー、ファイッ!」
「「「おぉー!!」」」
二つのお団子頭のひなたが声を上げれば、クラスメイトたちが応える。
一段とにがやかなひなたたちのクラスを見て、遠巻きに周がくすりと笑った。
「元気だなぁ、ひなたは。」
「運動になると一段と賑やかだな、お前の彼女。」
「…東せんせーだって燃えてるじゃないですか。」
「おう!クラスが優勝したら忘年会の幹事免除だからな!」
「やっぱそういうことだったんですね…」
道理であおるわけだ、と周はため息をついた。
クラスメイトたちを煽るような景品の理由…それは面倒ごとの回避。おそらく、と言うか絶対的に東の提案だろう。
「ま、あの分なら総合優勝はうちのクラスだろ。」
「いーえ!そうはいきませんよ!!」
「…あ?何だお前。」
「せんせー、自分の学校の生徒も分からないんですか?彼は1年の御邪魔
虫男くんですよ。」
「何ですかその名前!穂村汰一です!!」
2人の前に仁王立ちしているのは…現在ひなたにラブアタック中の1年、穂村だ。
最初こそわけが分からなかった東だったが、思い当たる節があったようで「あぁ」と納得した。
「最近うちのクラスに入り浸ってる、穂村の子息か。」
「子息?いいとこのお坊ちゃまだったりするんですか?」
「あー、お前そういうの疎いもんな…穂村家はあれだ、日本舞踊の家元だよ。」
「…にほんぶよう…この子が?」
「失礼ですね。」
明らかな疑いのまなざしを向ける周に、すかさず穂村本人が突っ込んだ。
そして、そうこうしているうちに球技大会が始まった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
27 / 34