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スーパーヒーロー【2】
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まずひなたたちのクラスは、筧が出場するサッカーに始まった。
「いっけー筧!!かっこいー!!」
「おー、サンキュー兎田!」
1年生相手の初戦は、筧のハットトリックもありもちろん危なげなく勝利。
次に行われたドッジボール第一戦目もひなたが相手チームの内野全員を外野へ送り、完全勝利を勝ち取った。
全ての競技がトーナメント形式で進んでいく中…サッカーとバレーは優勝、バスケも2-Aは順調に勝ち進み、決勝戦に至った。
なんと、周のクラスとの対戦になった。
「みんな、周先輩には注意ね。」
「え?でもこの間運動音痴って…」
「…まぁ、ね。動きもすごいわけじゃないんだけど…まぁ、試合始まれば分かるかな。」
「あの人えげつないからなぁ…」
ため息をつくひなたと筧の2人に、クラスメイトは首を傾げる。
そして少々の疑問を残したまま試合は始まった…が。
2人の注意喚起をクラスメイトたちはすぐに理解することとなる。
周は、ほぼ動かない。
…その場所、と言うのが3Pエリアだ。
そして周に回され、3Pエリアから放たれたシュートは…何故か、どんな形でも決まるのだ。
「相変わらずえげつないッスわ、滝沢先輩…」
「3Pだけは何故か、ね?」
くす、と笑う周に若干の悪寒を覚えつつ…取られた点数を取り返していく筧。
そして…ブザーと共にボールがゴールに吸い込まれ、何とか勝利をもぎ取った。
「クラスは勝ったけど恋人が負けてしまうのは複雑な心地です、先輩!」
「…十分清々しい顔してるよ、ひなた…」
「そりゃあ総合優勝は決まりだし!残りは…」
体育館の中央で準備が進められる、ドッジボール決勝戦。
コートの反対側には勝ち進んできた1年生クラス…もちろん、あの穂村のクラスだ。
「あの生意気な後輩を黙らせるだけ、かな?」
「おーい、陽太さま光臨してるぞー」
「え?陽太って誰かなぁ…?」
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