アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
問題だらけの勉強会 15
-
「フェラは吸ったり、先端を舌で転がしたり、押したり…。それから、裏スジを舌でなぞったりするんだ。」
先輩の言葉を何度も何度も頭の中で呟きながら、先輩の言った通りに舌を動かしていく。
すると、先輩の口から「んっ…」と甘い声が聞こえた。
「いいよ、夕貴。気持ちいい。」
先輩は、俺の頭を優しく撫でてくる。
昔は、この手が大好きだった。
この手で頭を撫でられるのが大好きだった。
失敗したときや、落ち込んだときは、この手で優しく撫でて、俺を癒してくれた。
うれしいことがあったときや、生徒会長になれたときはこの手で大きく、乱暴に…
それでも温かく撫でて、一緒に喜んでくれた。
そんな先輩の手が大好きだったのに…
今、俺の頭を撫でているこの手はなぜか知らない人の手に思えて…
たまらなく悲しくなった。
「んっ…ふぁ…はぁ…んぅ…」
「んっ…」
くちゅくちゅといやらしい水音が、だんだん大きくなっていく。
次第に、先輩は腰を揺らし始めた。
「ふぁ…んぅ…んん…」
早く終われ…早く終われ…
頭の中はそのことと…なぜか篠原のことでいっぱいだ。
「夕貴、もっと激しくしていいぞ。」
「んっ…はぁ…んぅ…」
『先輩…』
え…??
『俺のものになってよ、先輩。』
しの…はら??
篠原の声が脳内に響き渡る。
そして、ふと篠原との出会いを思い出した。
そういえば、あいつと出会ったときも、こんなふうに無理矢理されたっけ。
それでも、あいつは大事そうに俺を抱きしめるから、拒めなくて…
触られて、キスされて、嫌なのになぜか啓介先輩みたいに気持ち悪いとは思わなかった。
なんでだろう…
なんで、あいつのときは…
「夕貴、俺、そろそろ…」
『先輩。』
「んぅ…はぁ…んっ…んんん!?んんんんっ!!!」
先輩の腰の動きが速くなる。
そして、先輩が撫でていた手は俺の頭を掴んで、前後にスライドされる。
そのたびに奥の喉に先輩のものが当たって気持ち悪い。吐きそうだ。
それでも、脳内には篠原の声が響く。
「んんんんーっ!!!」
『先輩。』
「はぁ…はぁ…んっ…はぁ…」
動きはどんどん速さを増していく。
先輩の息遣いも荒くなっていく。
「夕貴…夕貴っ…!!」
『夕貴先輩。』
「んんんんっ!!」
苦しい。きつい。もう嫌だ。
篠原…。助けて、篠原…。
再び涙が溢れてくる。
これはどういう涙なのだろうか…
生理的な涙??悲しい涙??苦しい涙??それとも…篠原に対しての涙??
「夕貴っ夕貴!!」
『夕貴先輩。』
「んんんんっ!!…んぅ!!」
篠原…篠原…
俺の頭の中は篠原で埋め尽くされていた。
ごめんな、篠原。
俺って最低な奴だよな…
俺は篠原を信じてあげることできなかったのに…
助けることができなかったのに…
裏切ったのに…
こんなときだけおまえに縋ろうなんて…
おまえに助けを求めるなんて…
本当に最低だ。
こんなことになったのは、全部俺のせいだ。
俺が招いたことなんだ。
たぶん、おそらく…いや、絶対に。
これは、篠原を信じることが出来なかった俺への罰。
篠原は、これよりもっと傷ついている。
だから、これくらい受けないと…
我慢しないと…
篠原への罪悪感が消えないんだ…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
54 / 147