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問題だらけの勉強会 19
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「俺が狂ってる…ね。」
「やっ!!あっ、あっぁあ!!」
先輩の指が一本から二本、三本と増えていく。
そのたびに襲われる快感と圧迫感。
「あっ、あぁ…!!」
先輩は俺を逃がさない。
どんどん大きな快感の波へと引きずり込んでいく。
「あっ、や、はぁん!!ぁあ!!」
「じゃあ、おまえはどうなんだよ。」
「や、めっ…あっあぁ!!」
「こんなふうに俺に触られて、感じて…。おまえだって狂ってるんじゃねーのか??」
「あっあっ…ああああぁぁぁ!!」
今までにない大きな快感によって、自身から大量の熱が吐き出された。
「はぁ…はぁ…」
肩で呼吸をし、大量の酸素を取り入れる。
それでもまだ、余韻とだるさが残っていて、どれだけ取り入れても酸素は足りないまま。
それよりも、今の俺には、先輩の言葉が胸に引っかかる。
『おまえだって狂ってるんじゃねーのか??』
確かに、俺も狂ってる。
嫌なのに、結局は感じてる。
感じてるってことは、先輩を受け入れているのと変わりない。
だから、俺も…狂ってる。
「ははっ。いっぱい出たな。そんなによかった??」
その言葉にカッとなって、ぷいっと顔を逸らした。
すると、先輩はそれを阻止するかのように、俺の頬に手を添える。
そして、ゆっくりと唇同士が重なった。
「んっ…」
それは、触れるだけのキス。
唇はすぐに離れた。
「んな顔すんなよ、夕貴…」
顔…??
俺はいったいどんな顔をしているのだろう…??
でも、確実にわかるのは、今にも溢れそうな涙。俺が泣きそうだということだ。
これは、生理的な涙じゃない。
自分が情けなくて情けなくて仕方ない涙だ。
そんな俺を見て、優しく頬を撫でる先輩。
触ってほしくないのに、今ではその手に縋りたいと思ってしまう自分がいた。
だって、今の手は俺が知っている、あの大好きな啓介先輩の手だから。
「なぁ、夕貴。」
今にも消えてなくなってしまいそうな先輩のか細い声。
俺は、その声に必死に耳を傾ける。
何か言いたそうな先輩の表情。
俺は、その表情に息をのんだ。
「なん…ですか??」
聞きたくない…
でも、なぜか聞かないといけないと思ってしまった。
「夕貴…俺を受け入れろ。」
「…え??」
耳を疑うようなその言葉に俺の頭はついていけなかった。
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