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心の距離 07
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「先輩、大丈夫??落ち着いた??」
「あ、あぁ…。」
耳元で囁かれる。
篠原の低くて甘い声が心地いいけど、くすぐったい。
ゆっくりと篠原の体が離れる。
それでも、今は離れたくなくて…
無意識に篠原の腕を引っ張って、自分から篠原を抱きしめた。
「せ、先輩!?」
案の定、篠原は驚いている。
昔の自分だったら、絶対にありえない行動だ。
だから、俺も驚いている。
こんなことしてる自分が、知らない人みたいで…
まるで、自分が自分じゃない気がした。
「あのさ、先輩。先輩がこういうふうに俺を求めてくれるのはうれしいんだけどさ…。」
「ん??」
「さすがに、こんなかわいいことされると、俺も男なわけだから、我慢出来ないんですけど…」
「我慢??」
「そう。俺、先輩が怖がると思って、必死に我慢してるんですよ。」
「??」
俺の頭の上では多くの疑問符が浮かび上がる。
すると、篠原の顔がより一層耳元に近づく。
息が耳にかかって、くすぐったい。
「抱きたいってこと。」
「っ!?!?」
耳元で甘く囁かれ、顔が熱くなる。
だんだん恥ずかしさがこみ上げてきて、篠原から離れた。
「なっ!?!?おま、な、何言って!!」
「ははっ、先輩動揺しすぎ。」
「そんなこと言われたら、普通動揺するだろ!?」
「そうですか??でも、これが、俺の本音。」
俺の手をとると、篠原は、自分のものに触れさせた。
「篠原!?」
驚いて、篠原の手から逃れようとする。
でも、がっちり掴まれて、「ちゃんと、触ってください。」と、真剣な表情で言われた。
そんな顔されたら、抵抗できないだろ…
俺は、大人しく篠原に従った。
篠原のものは、服越しだけど、完勃ちしているのがわかる。
「先輩に触れただけで、すぐこうなるんです。」
「っ!!」
「なんで、こうなるかわかりますか??」
「わ、わかるわけないだろ!?」
「好きだからですよ。」
ドクンッと大きく心臓が跳ねる。
何これ…
なんだ、この感覚は…
胸が…痛い。
「好きだから、抱きたいんです。」
「っ!!」
「先輩…。」
篠原の手が優しく俺の頬に触れる。
「抱いてもいいですか??」
真剣な目が俺を捉える。
恥ずかしい。逃げたい。目を逸らしたい。
でも、その真剣な瞳が俺を逃がさないで拘束する。
「ずるい…」
ずるいよ、篠原…
「先輩…??」
おまえはずるい…
そんな真剣な目で見られたら…
そんな真剣な声で言われたら…
拒めないじゃん…
「好きに…すれば。」
篠原はふっと優しく笑う。
そして、俺は篠原に身を任せた。
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