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心の距離 10
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ちゅんちゅん
小鳥の鳴き声が聞こえる。
その声に目が覚め、俺はゆっくりと目を開けた。
あれ…??
俺、いつの間に寝たんだ…??
重たい目をこすって、周りを見渡す。
視界に入ってきたのは、俺の部屋じゃない、誰かの部屋。
そして、誰のか知らない俺には少し大きめの服が着せられていた。
どこだ、ここ…
それに、この服…誰の??
俺は、もそもそと布団から出て、体を起こした。
すると、
「い゛っ!!」
腰に鈍痛が走った。
「こ、腰が…」
なんで??
そして、ふと隣を見ると、上半身裸の篠原がすやすやと寝息をたてながら寝ていた。
「あっ!!」
そうだ…
俺、昨日篠原と…
昨日の行為が頭の中をよぎる。
一気に体が熱くなって、鼓動がドクンドクンと速くなって…
恥ずかしい…
どうしよう…どうしよう…
今すぐにでも逃げ出したい。
でも、何も言わずに勝手に帰るのはさすがに…
それに、こいつ…ちゃんと俺の体、拭いてくれてるし、服まで着せてもらってるし…。
お礼くらいは言わないと…
だけど…
ヤった後に顔合わせるとか…絶対無理!!
俺は、自分の服を持って、逃げるように篠原の部屋を後にした。
___ __ _
「んっ…」
目の隙間から朝日が入り込む。
朝…か。
俺は、むくりとだるい体を起こして、隣に視線を向ける。
そこには、俺の大好きな人が眠っている…はずなのに。
「先輩…??」
俺は、ベッドから降りて、各部屋を見て回る。
でも、どこにも先輩の姿はいなかった。
「逃げたな…。」
はぁ…とため息をついて、ベッドに横になる。
「これは…とっつかまえて、いろいろお仕置きしないとな。覚悟しててくださいね、夕貴先輩。」
そう囁く篠原であった。
その頃、夕貴は…
ゾワゾワッ
「っ!!な、何!?」
変な悪寒に悩まされていた。
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