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好きのパワー 08
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はるちゃんの数学の授業を受けながら、今日はちゃんと終わらせないとな、と生徒会の仕事のことを考えていた。
はるちゃんの授業はいつも佑介が盛り上げてくれてすごく楽しい時間だ。
というか、ただ単に佑介がはるちゃんに構いたいだけなんだろうけど…
そんなことを思いながらはるちゃんに当てられて黒板に問題の解答を書いている孝太とはるちゃんが少し呆れながらも佑介に構っている姿を交互に見ていると、解答を書き終わった孝太と目が合って。
なぜか窓の外を指差しているからなんだろうと思いながら窓の外に目を向ける。
ちなみに、俺は窓際の席だから、窓の外がよく見えた。
そして、俺が見たものは…
しの、はら…?
またあいつサボってんのかよ…
中庭を歩いている篠原。
俺はその姿を頬杖をつきながらはぁ…と小さくため息を溢して見つめていた。
教室中にははるちゃんの声と佑介のおちゃらけた声、そして笑い声が響いている。
俺はその声を聞きながらニヤけそうになる頬を抑えて篠原を見続ける。
昼休みにでも何してたか聞こっかなー、なんて呑気なことを考えていると、前を向いて歩いていた篠原が後ろを向いて。
誰かいるんだろうか、と篠原の視線の先を追うと、そこには…
「え…」
達也がいた。
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