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繋がる想い 24
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あれから、俺は篠原の気が済むまでヤられ…
朝起きたら、腰が痛すぎて動けなかった。
そして…
『もうおまえとは一生しない。』
『えッ!?ちょ、先輩ッ!!』
『うるさい!!近づくな!!』
『すみません!!次からはちゃんと加減しますから!!』
『なんだよ、次からって!!』
『だって、ほら。今回は…ね??』
『なんだよ、"ね??"って。』
『今回はまだ付き合ったばっかだったし。それに、先輩があんあん言ってかわいかったから、つい歯止めが、』
『あぁーもう!!これ以上言うな!!』
『いや、でも本当にかわいすぎて、』
『わかった!!わかったから!!許すから!!』
『本当ですか!?』
『その代わり、次からはちゃんと加減しろよな…。』
という感じで説教をしたんだが…
なんか、いいように言いくるめられたというか、押しに負けたというか…
ま、それからは俺の体を考えてくれるようになったけど。
そんなこんなで、なんとか仲良くやっていけてる。
変わらない平凡な日常。
そして、最初にした約束も忘れない。
「ふぁ…ねむっ。」
「大きいあくびだなー。」
「うわっ!!篠原!!」
「おはよ、先輩。」
毎朝毎晩、登下校は欠かさず一緒にしている。
もう、習慣になってるけど。
それでも、好きな人とどんなに忙しくても一緒にいれるこの登下校の時間は、俺たち2人にとって、とても大切な時間。
「今日も生徒会??」
「あぁ、うん。だから、放課後はちょっと遅くなるかも。」
「ん。じゃあ、待ってる。」
でも、ちょっとだけ変わったことがある。
それは…
「そういえば、篠原って最近敬語とれるときあるよな。」
「そうですか??」
「うん。」
そう。
最近では、敬語じゃなくタメ語で話すことが増えた。
敬語のときもあるけどね。
でも、心を許された感じがして…
うれしいと思っている自分がいる。
「そっかー。無意識だったから、全然気づかなかった。」
「あ、ほら。」
「ホントだ。」
おかしくなって、思わず笑った。
「笑わないでくださいよー。」
「ごめんごめん。」
「もう。…ねえ、先輩。」
急に口調が真剣になった。
「ん??」
「先輩はやっぱ敬語のほうがいい、んですか??」
「え??」
「だって、そう言ってるから…。敬語のほうがいいのかなって。」
悲しそうな声が聞こえて。
顔を覗き込むとやっぱりしょんぼりしていて。
だけど、それがすごく愛おしく思えた。
「ううん、そんなことないよ。俺、敬語もいいけど、時々敬語がとれるのも…結構好きだし。なんか、距離が縮んだ感じがして。」
「先輩…」
「だ、だから!!そんなこといちいち考えなくていいから!!それに、付き合ってるんだし…。」
顔に熱が集まる。
自分で言っておきながら、すごく恥ずかしい。
すると…
「はぁ…」
なぜだか、篠原からはため息がこぼれた。
「な、なんだよ。」
俺、変なこと言ったか…??
そんな小さな不安が押し寄せてきた。
「先輩、今日は学校サボりましょうか。」
「…は??」
「先輩があまりにもかわいいこと言うから、授業どころじゃないですし。」
「何言って…」
「だーかーらー、」
グイッと。
腕を引っ張られる。
そして、篠原の顔が耳元に近づいてきて、こう囁いた。
「今すぐ抱きたいんですよ、先輩を。」
「なっ!!」
サッと篠原から離れる。
満面の笑みを浮かべた篠原の姿が視界に入った。
「そんな恥ずかしがらなくてもいいじゃないですか。何回もヤってるんですし。」
「そういうことをいちいち口に出して言うなッ!!」
「えー、言っちゃダメなんですか??」
「当たり前だ!!」
いちいち口に出して言われると恥ずかしいんだよ!!
こっちの身にもなれって。
「ふーん。じゃあ…」
ズカズカと近づいてきて。
俺の腕を掴んだ。
「な、何??」
そして、掴んだ腕をそのまま篠原のものに当てた。
「ちょ、何してんだよ!!」
後ずさって逃げようとしたが、腰に手を回されて逃げられない。
「だって、先輩が言ったらダメって言ったんでしょ??」
「そういう意味じゃ、」
「じゃあ、どういう意味ですか??」
「いや、だから…」
「ん??」
「~っ!!もうわかったから!!言えよ!!」
結局こいつにはいつまで経っても勝てないみたいだ。
「じゃあ、言いますね。」
「なんだよ。」
「先輩、俺…勃っちゃったみたいです。」
「は??」
「先輩があまりにもかわいいこと言うから勃っちゃいました。」
「なっ!!」
「責任とってくれますよね、先輩。」
「な、なんだよ、責任って!!」
「俺のこれを勃たせた責任ですよ。」
「はぁ!?」
「さ、学校なんか休んで、楽しみましょうか。」
俺の手を引いて。
学校とは逆方向に向かって歩き始めた篠原。
「おい、篠原!!」
「あ、たぶん先輩は俺に逆らえないと思いますよ??」
「な、なんでだよ。」
「だって、これ。」
そう言ってポケットから取り出したのは1枚の写真。
俺の中学時代の黒歴史の写真だった。
「おま、まだそんなの持ってたのかよ!!」
「当たり前でしょ。こんなお宝写真。捨てるわけないじゃないですか。」
「なっ!!いいから捨てろ、そんなもの!!」
「いーやーでーす。それに、責任とってもらえなかったら、この写真公開しちゃいますよ??」
「っ!!」
「いいんですか、先輩。」
「~っ!!わかったよ!!責任とる、」
「あー、ちょっと待って。その前に一言だけ言わせて。そのあとに何でも聞きますから。」
「は??」
またグイッと。
腕を引っ張って、耳元に顔をよせる。
そして、こう囁いた。
「この写真バラされたくなかったら、俺に黙って抱かれてください。」
「~っ!!」
「顔真っ赤。」
「う、うるさいッ!!」
「かーわいい!!」
「うるさーいッ!!」
毎日こんな感じで。
不良で生意気で嫉妬深くて…
それでも優しくて、俺を一番に考えてくれて、どんなときでも助けてくれる。
そんな俺の恋人、篠原柊と楽しくて…
でも、時には辛くて悲しくて…
それでも、キラキラした幸せな高校生活を送っている。
そう。
キラキラした幸せな青春でぃずを。
-end-
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