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ドキドキ文化祭 06
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「先輩、嘘ついてますよね??」
「え??」
「それとも、俺が怒るから話さないとか??」
「は??何言ってんだよ。」
「意味がわからない」と言うと、篠原から深いため息が聞こえた。
「どうせ、先輩のクラスの男子はこう言ったんでしょ??『俺らのクラスには学校一モテる会長さんがいるんだ!!だから、ホストクラブにしよーぜ!!』って。」
うっ…
なんでわかったんだよ、こいつ。
確かに言われたけど…
「あれ??図星ですか??」
「あーもう!!そうだよ!!言われたよ!!」
「それで、納得してホストクラブOKしたんですか??」
「だって、クラスのみんな乗り気だったし、俺だけ反対するわけにはいかねーだろ!!」
「なんですか、それ!!先輩、それって自分で『俺のこと犯してください』って言ってるもんですよ!?」
「そんなこと、誰も言ってねーし、言わねーし!!変なこと言うな!!」
「俺はただ、全国の男子を代表して言ってるんです!!」
何言ってんだよ、こいつは。
ホント意味わかんね…
「いいですか、先輩。今から決めなおしてください。」
「は??そんなの無理に決まってんだろ。もう決定したんだし。」
「は??生徒会長なんだから、決めなおしくらいできるでしょ!!」
できるわけねーじゃん。
だいたい、生徒会長でも出来ることと出来ないことくらいあるし…。
「はぁ…。篠原、まじで落ち着け。」
「落ち着いてますよ。だから、こういうことが言えるんですよ。」
こいつには、何を言ってもダメみたいだ。
俺は、そう確信した。
「じゃあ、俺仕事に戻るから。」
「ちょっ、先輩!!まだ話は終わってないですよ!!」
「今のおまえとは何を話しても無駄だ。それに、そろそろ戻らないと。孝太にも仕事まかせっきりだし。」
「…そうですか。わかりました。じゃあ、先輩はその孝太先輩って人とクラスのみんなとお幸せに。」
「は??」
意味がわからない言葉だけを吐き捨てて、篠原は空き教室から出て行った。
「なんなんだ、あいつ…。」
俺は、しばらく動けず、その場から離れることができなくて…
ただただ篠原が出て行った後を見ていることしかできなかった。
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