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ドキドキ文化祭 07
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「おまえら、まだ喧嘩してんの??」
「うるさい。」
孝太は呆れた声で「はいはい。」と言って、俺の横を通り過ぎていく。
あの日から3日が過ぎた。
あれから、篠原は俺の前に現れなくなった。
学校には来てるみたいだけど…
なんだよ…
俺が悪いのかよ…
俺は、だるそうにペンキでダンボールを塗っていった。
篠原のクラスに行こうかと考えたこともあった。
でも、生徒会の仕事は忙しさを増していき、生徒会の仕事が一段落すると、次は今やっているクラスのほうの準備。
そして、俺のクラスの委員長は祭り好きで、なんかすごくはりきっていて…
なかなか教室から出してもらえず、篠原のクラスには行けないわけで…
「はぁ…」
思わず大きなため息がこぼれた。
「大きいため息だな。疲れてんのか、会長さん。」
声は俺の頭上から聞こえて、俺は上を見上げる。
「なんだ、佑介か…」
「なんだってなんだよ。」
こいつは、夏川佑介(なつかわゆうすけ)と言って、同じクラスの友達。
1年の頃、同じクラスでよくつるんでたが、2年になって、生徒会長になってからは孝太と一緒にいる時間が多くなり、孝太とつるむようになった。
でも、俺にとって、佑介も大切な友達だ。
佑介は俺の隣に座って、作業を始めた。
「なぁ、佑介。」
「んー??」
「俺が、ホストクラブするって言ったら、ある1人の後輩が怒ってさ。」
「ぶはっ!!まじ??」
「あぁ。なんで怒ってんのかさっぱりわかんなくて…」
俺は、いつの間にかそんな話を佑介に持ちかけていた。
「あぁー。なるほどな。なんとなく、その後輩の気持ちはわかるな。」
「は??なんで??」
「だって、おまえモテるじゃん??」
「だからなんだよ。」
「ホストクラブなんてしたら、余計モテるだろうからねー。その後輩、妬いてるんじゃねーの??」
「なっ!?」
まさか…
そんなこと、ありえねーよな…??
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