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ドキドキ文化祭 09
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-文化祭当日-
待ちに待った文化祭がやってきた。
この学校はおそらく恋愛が大好きなんだろう。
とにかく告白大会が多い。
1回目は昼の体育館で。
そして、2回目は後夜祭で。
ま、それも含めて生徒達はこの文化祭を楽しみにしていた。
俺も、まぁそれなりに楽しみにはしていたんだが…
「なぁ…ちょっと休憩入れてくれてもよくないですか??」
「はーい、夕貴くんご指名でーす!!」
「ちょっ、委員長!!話聞いてた??」
俺のクラスのホストクラブは予想以上の大反響で、客は途切れることなく店の中に入ってくる。
耳にしたところ、行列ができてる…らしい。
ま、それは確かに有り難いことだ。
有り難いことなんだけどさ…
なんで俺には休憩がないんだ…??
俺だってこの文化祭を楽しみにしてたんだ。
だから、ほんの少しでもいいから、文化祭を周りたい。
だけど…
「おまえはこのクラスの看板なんだ!!そんなやつに休憩なんか必要ない!!」
とか…
「夕貴がいないと儲けないんだよー!!だから…ごめんな??」
だとか…
「おまえは、働け!!おまえのためにわざわざここまで足を運んできたお客さんのために働け!!」
なんて言い出す。
はぁ…
休憩なしかよ…
「はぁ…」
何度も何度も大きなため息がもれる。
「夕貴、指名入ってんだ!!早くしろ!!」
「…ったく。はーい!!」
俺は渋々ホストクラブ内へと足を踏み入れた。
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