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ドキドキ文化祭 18
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篠原の告白が終わってすぐに俺のケータイがポケットの中で震えだす。
ケータイを見てみると、着信相手は篠原だった。
「も、もしもし。」
『先輩…。聞いてましたか??』
「あ、あぁ…。」
あんな言葉をもらってすぐに電話はさすがに恥ずかしい。
それに、番号やメアドを交換したのは結構前だが、メールばっかで、電話なんて初めてだから…
余計に緊張する。
『先輩、今から会えませんか??』
「え…あ、ごめん。俺、クラスのほうに戻らないと…」
『そうですか…。じゃあ、先輩の後夜祭は俺にくれませんか??』
「え??」
『後夜祭のとき、俺、空き教室で待ってますから。』
そう告げると、篠原は電話を切った。
「ちょっ、篠原!?」
俺の声に答えたのは通話終了の音。
後夜祭…か。
俺の心の中にはなぜか違和感が残った。
これは、なんなんだろう…
すると、またケータイが震えだす。
着信相手は孝太。
「もしもし、孝太??」
俺が電話に出ると、すごく大きな声が聞こえた。
『夕貴!!いつまで生徒会の仕事してるんだよ!!!早く戻って来い!!』
「い、委員長!?」
電話越しに聞こえたのは孝太の声じゃなくて、委員長の声だった。
『ま、そういうことだから、早く戻って来い。』
そして、すぐに孝太に変わった。
「あ、あぁ。わかった。」
俺は、そう言って電話を切り、心に残る違和感と一緒に教室へと戻った。
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