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ドキドキ文化祭 21
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順位発表も終わり、後夜祭が始まった。
篠原はもう空き教室にいるのだろう。
どこを歩いても、篠原の姿はなかった。
だから、俺も空き教室に行こうとしたんだが…
「会長!!俺、会長に告白したいので、告白大会出てもらえませんか??」
「俺も、夕貴先輩に気持ち伝えたいです!!」
後夜祭での告白大会に出る生徒達によって、なかなか行くことができない。
「あ、あの!!俺、行くところが…」
「ダメです!!行くなら、告白大会の後にしてもらえませんか!?」
「そうですよ!!」
篠原のところに行きたいのに…
「い、いや、でも!!」
「ちょっと、ちょっと。会長さんを独り占めしないでくださいよ。」
「え??」
俺と生徒達との間に孝太が割って入ってきた。
「孝太!?」「副会長!?」「孝太先輩!?」
みんな声を揃えて言った。
「ごめんけど、夕貴は今から仕事があるから。」
「仕事??」
なんかあったっけ??
「だから、告白大会出られないんだー。ごめんね。」
「えー!!」
「ほら、夕貴も早く来て!!今、仕事が忙しいんだから!!」
「あ、あぁ。」
俺は、孝太に引っ張られるがままに連れて行かれ、人混みの少ないところに連れてこられた。
「なぁ、仕事ってなんだよ??」
「え??ないよ、そんなの。」
「え!?だって、さっき…」
「あぁ…あれ??嘘だよ。」
「嘘!?」
孝太が嘘つくなんて…
「おまえ、何か用事があったんだろ??」
「え??」
「なんか、順位発表のときからソワソワしてたから。行ってきたら??今会いたい奴のところに。」
孝太は最初からそのつもりで…
うれしい気持ちがだんだん湧き上がってくる。
「孝太、ありがとう!!」
俺はそう言って、走って空き教室に向かった。
篠原のところに…
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