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問題だらけの勉強会 03
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土曜日午後1時10分。
孝太が部屋に来ると言うことで、部屋の片づけをして、孝太が来るのを待つ。
あいつ、遅いな…
いつもなら、5分前か時間ぴったりに来るはずなのに…
すると、部屋のインターホンが鳴ったことで、誰かが来たことを俺に知らせた。
お、来たかな。
「はーい、今開けまーす。」
俺はドアのほうに駆け寄り、勢いよくドアを開けた。
「おい、遅い…ぞ…。」
なんで…なんでこいつが??
俺の目の前にいるのは孝太ではなく、篠原だった。
「遅くなってすみません、先輩。」
「え、いや、別に…。」
篠原は状況を理解しているみたいだが、俺は理解できていなかった。
すると、タイミングよく俺の携帯が鳴る。
着信相手は孝太。
「ちょ、ちょっとごめん。」
俺は篠原を玄関に残して、部屋の奥に逃げ込んで携帯の通話ボタンを押した。
「ちょ、孝太!!どういうことだよ!!」
『あ、篠原来たんだね。』
「来たんだね、じゃねーよ!!なんで篠原が俺の部屋に来てんだよ!!」
『だってさ、ずっとこのままってわけにもいかないだろ??それに、こうでもいないとおまえたち話し合いとかしないと思うし。』
「いや、それは…」
孝太の言葉がグサッと胸に刺さる。
図星だった。
『だから、俺が協力してやってんの。感謝しろよ??』
「でも、そんな急に!!」
『ちゃーんと2人で話し合えよ??そのあとはいちゃつこうが何しようがご自由に。』
「ちょっ、孝太!!」
孝太との電話が切れて、俺の頭の中はぐるぐるして…
この状況…どうすればいいんだ??
俺はただ呆然と立っているだけだった。
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