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問題だらけの勉強会 06
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2人で黙々と勉強を始めてから、もう5時間が過ぎた。
時計を見て、もう5時か…と思ってしまう。
それくらい、時間が過ぎるのが早く感じた。
「篠原、そろそろ休憩しないか??もう5時だし。」
「そうですね。じゃあ、ご飯でもどうですか??」
「いいね!!じゃあ、買出しにいかないとな。冷蔵庫の中、何もないし。」
「じゃあ、行きますか。」
「あぁ。」
財布と携帯を持って、俺と篠原は並んで買い物に出かけた。
ここの寮は、平日は寮のおばちゃんが朝昼晩のご飯を作ってくれるが、休日や祝日は、自分達でご飯を作らないといけない。
先生達が言うには、自炊とか自分でできるようになるためだとか何とか…
でも、全然苦にはなっていない。
料理作るの楽しいし。
「何作ろうか…」
「うーん…。先輩は何食べたいですか??」
食べたいものか…
スーパー内を見渡して、食材を見ていく。
あ…
俺は、1つのポスターに目がいった。
「俺、チーズハンバーグが食べたい。」
俺の目の前にあるチーズハンバーグのポスター。
単純だけど、見たらすぐに食べたくなった。
「そうですね。俺もがっつり系が食べたかったので。チーズハンバーグにしますか!!」
「あぁ!!」
それから、ひき肉や玉ねぎ、とろけるチーズなど食材をかごの中に入れていく。
ついでに、明日の朝食のパンや昼食のうどん、そして、今日の夜に食べるであろうお菓子やジュースも買ってレジに向かう。
お金は割り勘して払い、また2人で並んで寮まで帰った。
「ただいまーっと。」
袋を置いて、靴を脱ぐ。
「先輩、1人のときもそうやってただいまって言うんですか??」
笑いながら言う篠原。
「なんか、癖で。」
「そうなんですか。」
篠原は、俺が置いた袋をさりげなく持ってキッチンに向かった。
俺も篠原に続いてキッチンに向かう。
「よし!!じゃあ、作るか!!」
俺は腕まくりをして、食材を並べていく。
篠原がボウルにひき肉を出し始めたので、俺は玉ねぎを切ることにした。
「先輩、玉ねぎは俺が切りますよ??」
目にしみるのを心配してくれたのだろうか。
篠原が俺に手を差し出してくる。
「いや、大丈夫。俺、コンタクトだし。」
「そうなんですか??」
「あぁ。」
そして、俺は玉ねぎを切り始めた。
いつもは1人で作っているご飯。
でも、篠原がいるだけでこんなに違うんだなって思った。
玉ねぎを切り終えて、ひき肉と混ぜて…
それから焼いて、チーズも乗せて…
「できたー!!」
2人で作ったチーズハンバーグ。
見た目は抜群だ。
俺と篠原は、部屋のテーブルに食器などを並べて、それが終えると床に座る。
部屋中にハンバーグのいい匂いが漂う。
2人で手を合わせて、「いただきます!!」と声を揃えて食べ始めた。
「うまっ!!」
「おいしいですね!!」
2人で作ったチーズハンバーグは本当においしくて…
2人仲良く完食した。
「ごちそうさまでしたー。」
「おいしかったですね。」
「そうだな!!」
大満足の晩御飯。
このあとの勉強もがんばれそうな気がした。
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