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問題だらけの勉強会 12
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「んっ…」
目を覚ますと、俺の視界はまだあやふやで周りがよく見えない。
でも、わかることは、体育倉庫の匂い。縛られた足と手。
そして、次第に視界が開けてきて、思考回路も正常になっていく。
周りを見渡すとやっぱりそこは体育倉庫で…
俺は、ここに閉じこめられてるんだってことがわかった。
「気がついたか??」
すると、どこかで聞いたことのある声が耳に入る。
この声は、まさか…
俺の目の前に立つ人影。
俺はゆっくりと視線を上げていった。
「っ!!」
な…んで??
「何そんなに驚いてるんだよ??」
そいつは、俺の前にしゃがみこんで俺を上から見下ろす。
「そんなに信じられないか??俺がこんなことしてるなんて。」
「だって…」
「おまえは知らなかったかもしれないけど、俺はこういうやつなんだよ。」
頭が上手く回らない。
どうしても信じられない。
信じたくない。
だって、今俺の目の前にいるのは、啓介先輩だから…
そんな俺の心境も知らずに、啓介先輩は飄々と話を進めていく。
「教えてやるよ、本当の俺を。…夕貴さ、未だに解決してない、タイヤのパンク事件、靴がなくなった事件、テスト紛失事件覚えてる??」
忘れるはずがない。
そんな大事なこと。
「はい…。」
「それ、俺の仕業。」
「え…」
「で、今たばこの事件が生徒会で問題になってるだろ??」
「ど、どうしてそれを…」
「だって、それも俺の仕業だから。」
そう言った彼は、ポケットから箱を取り出す。
それは紛れもないたばこの箱だった。
「どうして…??なんで…??」
「なんでねー…。最初にやってたのは、ただのストレス解消。でも、今回のは篠原が気にくわなかったから。」
「……え??」
それじゃあ、もしかして…
「篠原をはめようとしたんですか…??」
「さすが夕貴会長。そういうことだよ。」
啓介先輩の不気味な笑い。
そんな顔を見るのは初めてで…
吐き気がするくらい気持ち悪かった。
「あいつのことは、前から気にくわなかったんだ。でも…」
その瞬間、少し息苦しくなった。
俺は、胸ぐらを掴まれていた。
「おまえと篠原が仲良さそうにしてるとこ見たら、余計気にくわなくなった。」
「ど、どういうことですか…??」
「どういうこと…ね。こういうことだよ。」
その瞬間、俺の唇に生暖かい感触がした。
目の前には、先輩の顔。
次第に口の中に舌が割って入ってきた。
そして、ようやく俺は気づいた。
俺…啓介先輩とキスしてる。
「んっ…やめっ…んんーっ…」
先輩の舌が俺の逃げる舌を捕らえる。
逃げられない…
「んっ…んふっ…ふぁ……」
「ん…」
そして、しばらくすると唇が離れた。
「はぁ…はぁ…」
激しいキスだったため、俺は肩で息をした。
「苦しかった??それとも、気持ちよかった??」
「そ、そんなわけ…ない…。」
「無理しちゃって。ま、本番はこれからだから。」
そう言ったのと同時に啓介先輩は無理矢理俺の服を剥ぎ取った。
「や、やめてください!!」
そんな俺の言葉を無視して、啓介先輩は俺の胸元に顔を近づける。
「や、いやだ!!…あっ…んあぁ…」
そして、啓介先輩に胸の突起を舌で転がされる。
俺は何をしているんだ…
「や、やめ…んあ…」
誰と何してるんだ…
「気持ちいいんだろ??もっと声出せよ。」
あ、そうか…
俺は、啓介先輩に犯されているんだ…
そう思った途端、篠原の顔が浮かぶ。
篠原…篠原…
次第に、涙がとめどなく溢れてくる。
「何、泣いてんの??かわいいね…。」
篠原…篠原…
たすけて…
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