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俺は学校へ戻り、その時の状況を聞くことにした。
担任がいても良かったが、ちょうど出張らしく、俺だけで話を聞くことにした。
あとで説明すればいいだろう。
保健室には
「茜…と、」
「中瀬 祐希(なかせ・ゆうき)です。伊織とは去年おんなじクラスで仲良くて!」
あぁこいつが伊織の言っていた親友か。
「で、どういう状況だったか教えてくれる?」
そう聞くと茜が話し出した。
「俺と祐希は同じクラスで、その時は移動教室に向かう最中だったんだけど・・・」
茜の話をまとめるとこうだ。
茜と中瀬の二人は移動教室で、旧校舎に移動中だった。
途中の通路には旧校舎の二階から降りてこれる階段があるのだが、そこから伊織が落ちて来たというのだ。
しかし、そこの階段は悪魔の階段と呼ばれていて、その名の通りかなり急でしかも一直線、おまけに外だからコンクリートで作られていて、かなり危険。
そのため、今は使用禁止となっていた。
じゃあなんで…
「なんでそんなとこにいたんだ?」
「知らない、でもそこから落ちて来た。落ちて来た時は心臓止まるかと思った」
「そうか…」
なぜあそこにいたのかはわからないけど足でも滑らせたんだろうか?
あるのは中庭と昇降口の間にあるあの階段なんて本当に使う用がない。
旧校舎に行くなら茜たちのように前の通路を通るべきだ。
そもそもあいつは普通に教室で授業だったはず。
「あの、日向先生」
「何?」
「あいつ、なんでもなさそうなフリするけど、結構危なっかしいし、だからちゃんと見てあげて?
先生のこと結構信頼してるみたいだし、だから」
「うん、わかった。・・中瀬くんは友達思いの優しい子だね」
「そうかな?」
俺がそうだと言う前に茜がそうだよ!と返事をしてしまった。
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