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「千秋ちゃーん」
「こんな時でも来んのか」
次の日も伊織は何もなかったかのように保健室に来た。
「千秋ちゃん、話し方変えたんだ〜」
「もうバレたしいまさらだろ」
「俺、今の千秋ちゃんも好きだなー、こっちがほんとうの千秋ちゃんなんだよね?見せてくれて嬉しい」
昨日のことが嘘のように元気で、いたって普通だ。
いつも通りベッドに寝転んで話しかけてくる。
そして、変わった俺にも大して動揺もないみたいだ。
「そういえば、どうやって登下校してんだ?」
「普通に歩いて来てる」
「お前…まじか」
肋にひび入った上に足も捻挫だったろ。
確かにそこまで遠くなさそうだったが、こういう怪我は車で送ってもらったり…
「別に平気だし大丈夫〜」
「寝てたりとか咳したりとかしたら絶対痛いだろ」
いや、確実に痛い。
「ちょっと?まあ大丈夫なんじゃない?バイトも行けたし」
その言葉を俺は見逃せなかった。
「は? 昨日あの後バイト行ったわけ?」
「あ………えっと…」
病院で安静にしとけって言われただろうが。
伊織はしまったというような声を出した。
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