アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
裏側の話
-
「よかったよ、また指名する」
「ありがとうございます」
仕事用の携帯に新たな名前が登録される。
「可愛かった」
頬にチュッとキスをされ、神田さんは帰っていった。
しばらくしてコンコンとノックがなる
「お疲れ」
「…」
「はい、報酬」
入ってきた男はベッドに裸で倒れたままの俺の方を見ることもなく机に1万円札をそのまま投げる
今日のやつは金払いが良かったと呟くこの人は仲介人といえばいいのだろうか。
とにかく俺はこの人に雇われてウリをしている。
「てかどうしたのその怪我」
「学校でこけた」
だっせーと笑うその顔は暗闇でよくは見えないが20代くらいの若い顔だ。
名前は田中らしい。本名かどうかも微妙だ。
俺も本名じゃないし。
「てか今日二人じゃなかった?」
「一人キャンセルだって」
「は?お前キャンセル料とれよ」
本当は神田さんともう1人いた。
はずだったけどさっきキャンセルのメールが来た。
だるい体を起こして帰り支度を始める。
「これから相手探すの?」
「今日は帰る」
「あっそ」
いつもなら誰か探して無理矢理にでも抱いてもらう。
神田さんは少し優しかった。
気絶するくらいにしてほしい。
気がついたら朝くらいがちょうどいい。
1人で過ごす夜は寂しいから。
だけど
“自分の体なんだから大切にしろよ”
千秋ちゃんの言葉が頭から離れなくて
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
14 / 37