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私が兄からの言葉を待っていても、
兄は何も話してくれなかった。
モヤモヤする。
こんなことは初めて。
「ねぇお兄ちゃん、
私、お兄ちゃんのこと大好きだよ」
それはちゃんと家族として。
それは多分お兄ちゃんも理解してくれてるはず。
「…知ってる」
「私、お兄ちゃんにならなんでも話せる」
「ありがとう」
「……ねえお兄ちゃん!」
私が少し大きな声を出すと、
はっと我に返った様なお兄ちゃんが、
私を真っ直ぐ見つめてくれる
「今度の日曜は、デート行こっか!」
「……いいよ。」
またひとつ楽しみが増えた。
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