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恐怖を救ってくれたヒーロー ジェ×る つづき…1
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※前回の話の続きからです…
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【ジェルくん視点】
あーーーーーーーーーーー!!!!
最近俺の親友である、るぅとが全然かまってくんない!!!
むしろ冷たいんだけど??笑
え?勝手に親友って思ってるだけ?
んなわけねーだろ!!
時は戻り新学期の頃……
(回想に入ります)
ジェ「あー!!もう高3かあ………マジだるいねんけど〜」
友1「いやまじそれな笑」
友2「あれ?何あれ、いじめられてる奴いるんだけど」
ジェ「え?ほんま?」
俺は友達の指さす方向に目をやった
そこには……
モブ「おい!なんか言えよっwww」
る「………す、すいませ……許してくださっ……い、」
そいつをいじめるやつと怯えている男子高生の姿があった
その男子高生は涙を流してて他の奴には殴られ蹴られていた
友「あれ相当やばくね、、、ってジェル!おい!」
俺はいてもたってもいられずそいつを咄嗟にかばった
ジェ「おい!やめろお前ら!嫌がってんだろ、こいつ」
モブ「あっ?お前誰だよ……」
る「…………っ」
モブ「あのジェルやんっ……やべっ逃げんぞ」
いじめてた奴はすぐその場から去った
ジェ「お前大丈夫か?」
る「や、やめてっ………」
そいつに対して手を差し伸べたら、瞬発的になにかに怯えていた
多分俺が思うには暴力を振るわれ続けたからそれで手を出したら
また殴られるのかなとか思って怯えてたんかなとは思う
ほんとに可哀想……
ジェ「大丈夫、俺は殴ったりせえへんから…ほんとに」
る「ほ、ほんとに…ほんとですか……?(涙目)」
ジェ「うん、ほんとだから。手貸してあげる、立てる?」
る「はいっ………っしょ」
ジェ「大丈夫…だった?どこか痛くない?」
る「痛い……けど大丈夫です…気にしないでください」
強がって身体中痛いくせに大丈夫という言葉をかける
俺はすぐに名前も知らないそいつの手をとり保健室に連れていった
る「っちょ!な、何するんですか………!」
ジェ「ついてきて」
る「……………」
そして保健室についた頃
る「えっ、保健室……?」
ジェ「多分身体中にあざとかできてると思う、だから……」
る「やだ!ほんとに大丈夫だから!」
ジェ「いやいやwwダメだよ!ちゃんとみてもらわんと!!」
そう2人で保健室の前で言い合いをしてたら扉がガラガラと開いた
先生「あんたら何保健室の前でうるさくしてんのw」
ジェ「あ!先生!この子さっき蹴られたり殴られたりされてたんですよ!」
る「ちょ!い、言わないで!」
ジェ「ちゃんと痛いなら痛いっていえよな?」
る「……………」
ジェ「お節介かもしれないけど俺お前のこと心配なんだ、だからもっと頼って」
る「…………ありがと」
先生「そうねえ、診てあげるからちょっとるぅとくんこっち来て?」
先生に呼ばれて保健室のソファに座った
るぅと……っていうのか……
先生「うわぁ……これはひどい……早く応急処置しないと…」
る「ありがとうございます………」
ジェ「俺がついてるから安心しろよな?」
る「へっ……?でも怖くて………」
ジェ「よし!!これからお前のこと俺が守ってやる!!」
る「…………友達になってくれるってことぉ?」
るぅとは首を傾げてきょとんとした顔で見つめてくる
ジェ「うん!そうそう!相棒よ!!!」
る「へへっ……うれしい…///」
そのるぅとが素でにっこり笑ってる姿をみたらなんだか安心してなぜか心が癒えた
かわいいな………こんな顔もするんだ…
俺はここでひそかにるぅとに想いを寄せるようになった
偶然に俺とるぅとは同じクラスで会う回数が自然と多くなった
だけど友達としての付き合いが長くなってから
なんとなくだけどるぅとの対応が冷たくなってきたような気がする……?
ジェ「うぃ〜!るぅと!!」
そうやってノリでボディタッチしたらるぅとは…
る「ちょっ……さわんないでください!ほんとに………」
ジェ「あーごめんごめん、ww」
いつもそう笑ってすませるけど
るぅとはガチで顔が引きつってて触って欲しくないアピールを出してくる
え、なんでそんな顔しとんのや………
もしかして俺嫌われとる!?!?
とか思ったりもする
たまにノリで後ろから抱きついたりしたら
る「うっ……やめてくださいってば!!」
と声を荒らげて俺の事を突きはなしたりする
やっぱり俺るぅとに嫌われてる???
こんなことで悩んで屋上で寝てたら
ガチャッ
屋上の扉が開く音がした
モブ女「ねえねえ知ってる?」
モブ女「え、なーに?」
モブ女「うちのクラスのるぅとくんって過去にゲイに襲われたらしいよ!」
モブ女「え〜まじ?笑やばくね〜?」
モブ女「んで、それで人に触られるのが嫌で敏感に反応しちゃうらしいよ〜」
モブ女「へーそんなことあるんだ??」
と同じクラスの女子たちが話してる
るぅと………そんなことがあったんや
ってな噂を耳に入れとく
モブ女「あ!ジェルくんじゃん!!」
モブ女「あーほんとだー!あ、だったらさっきの話も聞いてた?」
ジェ「あーうん、まあ聞こえてきたわw」
モブ女「そうそう!噂によると〜るぅとくんジェルくんからのスキンシップが嫌らしいよ!w」
モブ女「嫌われたくないんだったら気をつけなよ〜!」
モブ女「あはははははっwwww」
と女子達は言い残しその場から去っていった
まじか………やばい俺まじで嫌われとるやん………
てなかんじでかなり凹んだわw
学校の帰り毎回るぅとと帰ってるけど今日は生徒会とかの仕事が少しあって
るぅとに『先帰ってていいよ』
と伝えて俺はるぅとに別れを告げた
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【るぅとくん視点】
ジェルくんから
『今日は生徒会の仕事があるから一緒に帰れないから先に帰ってて!ごめん!』
と告げられた
あージェルくんと帰れないのかぁ……
僕はこの日1人で家まで帰った
いつもならジェルくんと同じ方向だから家までずーっとジェルくんと一緒なんだ
だからジェルくんがいない帰り道はちょっと…いやめちゃくちゃ寂しかった
〜るぅとくん家〜
ガチャッ
る「ただいま……」
玄関の扉を鍵で開けていつも通り『ただいま』と独り言を言う
誰も返事はしてくれはしないのに……な
一人暮らしは他の人のこと考えなくて楽なはずだけど人がいないってのもやっぱり辛いな
いつものように帰ってきてすぐに洗面所に向かい手洗いうがいをした
る「ぐちゅぐちゅぐちゅ……ぺっ…」
る「……………前髪伸びてきたな」
ふと鏡をみたら前髪が目にかかってる自分を目にした
る「切るか……」
チョキンッ……チョキンッ…………チョキッ…チョキッ
チョキ…チョキッ…チョキチョキ……
る「あぁ……(´;ω;`)切りすぎちゃった………」
微調整を繰り返してたらいつの間にか前髪がオン眉状態になってた
最悪……(´;ω;`)
はあ…………明日絶対バカにされるな…笑
る「もういいや……!」
僕は夕飯を自分で作り食べて、
お風呂に入って、
ちょっと宿題を進めて、
ベッドに入った。
そう………いつも通り……
気づいたら寝てて朝になった……
〜翌日〜
ピピピッ
ピピピッ
ピピピッ
ピピピッ
鳴り響くアラームの音…
る「んぅ………もう朝か…」
うるさいなと思いアラームを止め7:00なのを確認した
まだ眠くて開かないまぶたを無理やり開け洗面台で顔を洗う
る「……1日で前髪なんて伸びるわけないよねぇ(´;ω;`)」
昨日切りすぎた前髪を気にしてくしで髪をとかす
る「んー……もういい!」
朝ご飯をすぐ済ませ家を出た
〜学校〜
時計は既に8時を回っててクラスメイトのほぼ全員が教室にいた
HRまであと30分あるからみんな朝からうるさく会話をしてる
ジェ「お!るぅときた!」
る「あっ……」
ジェ「あっれ?前髪切りすぎた?ww」
る「もう〜…馬鹿にしないでください〜」
ほら案の定バカにされたよ〜(´;ω;`)
ジェ「坊ちゃんみたいになっとるでwww」
る「絶対バカにされるって思ってました〜…!だから学校行くのやだったのに〜……ムスッ」
ジェ「まあ似合ってるんちゃう?な?お前もそう思うやろ?」
と他の友達に同意を求めるジェルくん
モブ「ほんとに坊ちゃんみたいww、ちょっとかわいいから似合うけどww」
ジェ「ほら!ゆうとるで?」
る「そう…ですか?w」
ジェ「あっ、後ろちょっと寝癖ついてる…」
る「触んないでっ……!」
とジェルくんは僕の頭を触ろうとした瞬間
僕は瞬発的にジェルくんの手を払ってしまった
ジェ「え……………」
る「えっ……いやこれは違くて……」
やっちゃった………ジェルくんは目を見開いて典型的に驚く
ジェ「そんなに俺のこと嫌うんだ、もういい……どっか行く」
る「あっ……ちょっと!!ジェルくん……」
行ってしまった……、僕のせいだ……
HRが始まって先生が尋ねた
先生「あれ?ジェルは?連絡ないんだけど……」
モブ「ジェルサボりなんじゃね〜?」
モブ「どこ行ったんやろ?朝はいたはずなんだけど?」
先生「そうか………まあいい、HR始めるぞ」
と言い先生はHRを始める
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【ジェルくん視点】
ただいま屋上でサボり中で〜〜す
ほんとだるい………なにもかもがうまくいかないな…
いつもならサボりとかしないんだけど今日はちょっと……w
ジェ『あっ、後ろちょっと寝癖ついてる…』
る『触んないでっ……!』
さっきあった出来事が頭にリピートされる…
俺やっちまったなあ………これは完全に…嫌われてるわww
俺にもうチャンスなんてないんだ…w
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
屋上で寝てたらいつの間にかお昼休みになってた
ジェ「ん……寝すぎた…なぁ」
重たいまぶたを一気に開いたら意味わかんない光景と出くわした
る「んっ………んぅ…///」
?「ジェルじゃなくてさ……俺とかどう?」
親友であるるぅとが他の男子生徒にキスされて告白されてるとこを見てしまった
る「え……ちょ…それは………」
?「ゆっくり考えていいからさ!はい、これLIME!」
る「…………はぁ」
る「っ……!」
どうやらるぅとは俺の姿に気づいたらしい
ジェ「よ、よう…w」
る「み…てたんですか」
ジェ「あー…まあまあ…みてたっちゅうか…そのー……」
る「………っ」
タッタッタッタッタッ
と一瞬顔を引きつらせてこっちを見た
なんだよその顔…意味わかんねーよ……
そしてからるぅとは素早くその場から去った
ジェ「もうなんだよっ……!!!」
ジェ「ほんとに…意味わっかんない…。まあ?俺が悪かったけど………はぁ…」
?「あーあほんとにジェルらしくないわね」
聞き覚えのある声が右から聞こえてきた
遠井さん「るぅとくんとかなり険悪らしいね?」
と遠井さんが顔を覗き込んで呟いた
ジェ「なんでそんなこと知ってるん……遠井さん」
遠井さん「この方から知りました!」
尾宅くん「ジェル氏の変なオーラをかんじてきたでござる」
ゆりちゃん「ジェルくんが悩み事なんてほんとに珍しいわね〜」
ももちゃん「ほんとそうだよねーー」
ジェ「みんな……グスッ……ありがと…笑」
なんかこういうの嬉しいな…
ゆりちゃん「泣くなんて案外女々しいだね〜ジェルくん」
ももちゃん「で、ジェルくんどうするの?るぅとくんと」
あんまり話したくは……ないけどいいか…
尾宅くん「そうだよ、僕たちに打ち明けてみな」
遠井さん「そうよ、こういうときの私たちだよ?」
と優しく寄り添ってくれた
俺はこの優しさを信じて悩みをすべて打ち明けた
ジェ「…………ってことなんだ」
俺はゆっくりと丁寧に今悩んでることをみんなに打ち明けた
尾宅くん「ほぉ、ジェル氏も辛いことあるんだね」
ジェ「そりゃああるよ…人間だからw」
なんて笑いながら受け流す
ほんとはちょっと傷ついてるんだけどな…
遠井さん「ねえ、ジェル。1人で抱え込まないでね」
その遠井さんからの一言で胸がぎゅっと締め付けられた
そこで気付かされた
そうか……俺全部1人で悩んで人になんて頼ってなかったなぁ……て
ジェ「グスッ………うっ…うう…………」
グッと目頭が熱くなって涙が溢れてくる
それと同時に泣き声も出てしまう
今日だけは……泣いていいかな
尾宅くん「ジェル氏………よしよし」
遠井さん「うんうん……辛かったもんね」
ジェ「ううぅっ…………」
ゆりちゃん「ジェルくん今までよく頑張ってきたね」
ジェ「みんなっ………ありがと…(涙目)」
涙で顔がぐっしょぐしょになる
視界がぼやけてみんなの姿があんまよく見えなくなる
――――――――――――――――――――――――――――――――
……To be continued
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