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「っあ!」
もうさすがに耐えられなくなったところで、昴の唇が離れた。だけど呼吸する暇も無く、その場に押し倒された。
そこは床で、背中がジンジンと痛む。床はヒヤリと冷たくて、その冷たさが痛みを癒してくれるようだった。
「っ・・・すば、る?」
痛みを顔に出さないようにしながら、俺を見つめる昴を呼んだ。俺の声に、昴は少し目を伏せて。
「・・抱いて、いいかな」
突然の問いに目を見開く。どんな馬鹿でも分かる、その言葉の意味。
「・・・・昴・・・・・・?」
昴はいつも強引で、俺の許可を取ろうとはしない。だから動揺した。なんて答えたらいいのだろう。
昴の目は真剣で、目を合わせると動けなくなる。
―そしてそのまま引き付けられる様に、無意識に頷いていた。
「・・・・っん!ん、ふっ・・・・っぁ、」
強引。それでいて優しいキス。さっきと同じように激しいのだけれど、酸欠にならないように時折唇を離すという気遣いがあった。
昴に手を引かれてベッドに移動したから、俺達が少し動くだけでスプリングがギシ、と鳴る。その音がほんの少しだけ気恥ずかしい。
「んっ・・・・ぅ、っはぁっ・・・・・んん!」
真っ暗な部屋には俺の声とリップ音が響く。昴も余裕が無くなってきたのか、唇を離した時に熱っぽい息を吐くことが多くなった。
これから何が起こるのか。そんな事、誰にだってわかる。
だけど初めて体験することへの恐怖や不安は、昴がキスで掻き消してくれる。
今は昴の動きについて行くのに精一杯で、そんなことを考える暇は無い。
「ん、んっ・・・・!っあ!」
唇が離れたかと思ったら、首筋に昴の舌が這った。昴がそこに チュ、と音を鳴らしてキスをしたり、ペロ、と舐めるたびにゾワゾワと寒気がして声が漏れてしまう。
その声を聞かれたくなくて、抑えようとシーツをぎゅっと掴んだ。
「海斗」
甘い声で名前を呼ばれ、それだけで体がビクッ、と跳ねる。
「っ、ぁ・・・・・な、に?」
「声、抑えないで」
「え・・・・、あっ!」
いつの間にかシャツのボタンが外されていたようで、昴の手が肌の上を這い回った。しばらく腹を撫でていたそれが胸の突起に触れる。
「っ・・・・あ!っん、はぁ、んっ」
昴の指が動く度に声が漏れ、もう抑え切れなかった。もう少しで理性が吹っ飛んでしまう。それだけは阻止したくて、シーツを握る手に力を込め続けた。
「海斗って、やっぱり敏感だよね」
「っあ、あっ・・・・・!ぁ、んっ・・・・!」
「もっと声、聞きたい」
「は、ぁんっ・・・・!ふ、ぅ・・・・っあ、」
昴の声が、虚ろな意識の中に溶けていく。
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