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「・・・そう・・・か」
「うん」
昴が額をスリスリと押し付けてくる。それに驚いて体の力が抜けてしまい、ベッドに倒れこんでしまった。
「わゎっ、」
「あははっ」
「ちょっ、よけろ!」
俺が倒れたのと同時に昴も倒れてきたから、俺の上に昴が覆いかぶさってる状態。
なんていうかこの体勢は、昨日のことを思い出してしまって落ち着かない。
昴の胸をぐいぐいと押すと、「照れてる?」と笑いながら言われて。
恥ずかしすぎて、両腕で赤くなった顔を隠した。
「照れてるんだ」
クスクスと楽しそうな声が聞こえる。
あぁ俺、昴のこういう声、好きだ。
「腕どけて」
「っえ・・・・・、んっ」
昴に腕を掴まれて視界に昴が映ったかと思えば、すぐに唇が重ねられた。
少しずつ深くなっていくそれを、俺は目を閉じて受け入れる。
「んっ・・・・ふ、」
激しくはない。優しくて、甘ったるいキス。
自分でも舌を動かしながら、その快感に喉を鳴らした。
「っは、んっ・・・・っぁ、す、ばる・・・・?」
段々頭がボーッとし始めた頃。昴の唇は離れて、また額をくっつけられた。
「海斗」
俺の名前を呼ぶ大好きな声。
低くて、優しげで・・・・この声を聞いただけで、安心する。
「なに?」
そう答えれば、昴は ふ、と笑って。
「好き」
その、一言。
突然言われた嬉しすぎる言葉に、俺が戸惑っていると。
「好き」
もう一度言われたから、俺も返さなくちゃ。
「俺も好き」
「大好き」
「うん」
「愛してる」
「世界で一番好き」
「宇宙一だよ」
男二人で「好き」の背比べ。
端から見れば気持ち悪い光景だけど、している俺達は幸せで。
それでいいんじゃないかと、思う。
どんなことだって、本人が幸せならそれで良くて。
周りの奴らに、それを否定する資格なんてない。
「海斗」
また、名前を呼ばれる。
目を閉じると、それが返事のように昴が口を動かす。
「僕と出逢ってくれてありがとう」
その言葉に、幸せすぎて涙が頬を伝った。
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