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episode3 始まり
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普段からテレビを見るほうじゃない悠真は、
この時初めて知った。
「あ、りが、とっ、と。」
最後にお気に入りのスタンプを押した。
まず女の子じゃあるまいし、
僕が拐われたりするなんて考えれない。
髪だって女の子みたいに長い訳でもないし、
背も小さい訳じゃない。
拐われる理由が1つも見つからない。
スマホを元のポケットに戻した。
「啓くん、ほんといい子だ、ぁっ?!?!」
気を抜いていた。
背後からの気配に全く気づかなかった。
羽交い締めされた腕を思い切り
掴み剥がそうとするが相手も互角だった。
鼻口に抑えられた布からは
強い香りがつんと喉に突き刺さるようで
気を遠くさせた。
当てられたハンカチの影響か
焦点が合わなくなり、倒れる寸前、
羽交い締めされていた腕は剥がされた。
危機を感じた悠真は残った力を振り絞り
受け身をし、背中に鈍痛を食らった。
「ぇ。け、いくん、、?」
「なんてね。それ誰だろ。」
そこから強烈な睡魔に襲われ、テレビを消すかのように
プツンと意識が切れた。
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