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episode 9 佐久間の部屋
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「おい。」
たった一言なのに、冷たい声だった。
温度もない、凍りつくような怒り。
不安と焦りからか、余計に吐き気と嗚咽が
止まらない。
「ごめ、っごめん、なさ、ぃ。ひぐ、っ。」
両手で、胃液のついた口を抑えて
止めようとするがどうしてもだめだった。
手足が震えて、起き上がった体も支えられず
怖いとわかっていても、
佐久間に寄りかかることしかできなかった。
(まずい、、離れないと、、)
そう感じた時にはもう遅かった。
寄りかかった瞬間、
佐久間のジャージに
悠真は吐いてしまっていた。
「立場をわかる必要があるようだな?」
佐久間の目には光がなかった。
一気に全身の体温が下がっていく。
「っ、ぇ、、?」
悠真がおどおどとしていると、
淡々と着ているものを脱がされていく。
抵抗はするが力の差がありすぎるせいか、
抵抗になっていなかった。
「いゃ、だ、っ。やめ、って。」
か細い声が無機質な部屋に反響する。
「黙れ。」
そういうと思い切り喉を
両手で締めあげられる。
息ができないぱくぱくとしている
悠真の口を、佐久間は口で塞いだ。
「まっず。ゲロの味がする。」
悠真はじたばたと足で佐久間のことを
蹴るが、収まるどころか
舌の絡まりが深くなっていく。
悠真は女経験も数える程しかない。
初めての感覚に頭が真っ白になり、
目の前がボヤけて。
(あ、、)
頭と手足に血が回らなくなり
感覚がなくなってきた頃、
ようやく離された。
「はっ、はっ、、ぁ、っ、、」
過呼吸気味になる悠真に、
また口付けをしてくる。
今度は、ヌルッと液体のようなものを
口いっぱいに流し込まれた。
「飲めよ。」
口を抑えられ、鋭く突き刺さるような
視線に従うしか
今はどうすることも出来なかった。
流し込まれた液体はお酒の原液だろう。
悠真はお酒は普段飲まないし周りのノリで
飲むことはあるが酎ハイ1杯で吐くような
下戸野郎だった。
(まず、、死ぬ、、)
「これ40度だから
吐くどころか どうなるんだろうな?」
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