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episode13 佐久間の部屋
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( よし。帰るか。)
佐久間が担当の授業と残っていた
仕事を終わらせた頃には
外は薄暗くなって、職員室には
ほとんど人が残って居なかった。
職員寮へと続く長い廊下を
揺らぎながらだらしない
歩く影がついてくる。
「っ、、っ、、」
佐久間が自部屋に帰ってきた時には、
息をするのも辛そうなほど悠真は壊れていた。
「おい。帰ったぞ。」
(それにしても酷い顔だ。)
目は虚ろで焦点があってない。
片手で頬を摘んでこちらに向けさせるが、
先程までの怯えていた顔は無く、
全く反応しない。
涙と鼻水が垂れ流し状態で跡がついてる。
中性的で幼い顔が台無しだった。
あとこの匂い、失禁か。
それにシーツが吐瀉物で濡れている。
(やりすぎたか。)
どうしたものかと頭を抱えていたら、
悠真が薄い唇を開いて何かを訴えてくる。
「ゃ、、」
「や?」
なんだ、と頭を鷲掴みし持ち
横に大きく揺らすと
「ゃ、と、、、終、っぁ、ら、っ、、」
「これで終わると思ってるのか?
俺が帰ってきたら終わりって言ったか?
甘いな考え方が。」
佐久間が冷たく放つと、
悠真の虚ろな目は少しだけ開いて
瞼から溢れんばかりの涙を溜めていた。
「っぇ、っふ、ぁ、っふ、」
そして力ない手で腕を
握りしめてくる。ぎゅっぎゅっ、と。
流石の佐久間でも可哀想になり、
ポケットに入っていた
玩具のスイッチをオフにした。
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