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『夢と現実と』
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「雨、生きてる?」
「……っ!!」
「すごい汗。怖い夢だった―…?」
「し、き………」
怖い夢だったとおもう。
緋色や式がまるで俺の敵のようだった……
こわい、こわいゆめ。
「……っ」
突然抱きついた俺を一瞬
動きが止まったものの優しく
式は抱き返してくれた。
「なに。緋色、激しくしたの?まだ疲れてる?」
「………」
そうだった昨日そんなこともあった。
て、あれ
「緋色 は?」
「用があるって。ついさっきまでここにいたけど出かけたから
オレがここにいる。」
ぽんぽんと優しく背中を扱われれば
先ほどの夢の式のことは忘れそうになる。
同い年なのに逞しく
細身なのに安心する大きい背中。
俺は式が抱きしめてくれるのが好きだ。
でも、もし
あの夢が現実ならば。
俺は何を
わすれているというのだろう。
知りたい
こわい
でも知らなければならない
「式……」
「なに……?」
「……」
多分 緋色に聞くべきだ。
でも緋色に聞いても絶対に教えてはくれないだろう。
「………教えて、ほしい
俺と式のこと。出会った、日のこと。。」
式の胸板に頭を埋めていたが
式の体か強ばったので俺は
急いで顔をあげた。
式は とても驚きそして
戸惑ったような目をしていた。
なぁ、式
あの夢は 本当の出来事?
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