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『刹の葛藤』
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重々しい空気が纏わりつく。
聞きたいことはたくさんある。
でも聞いてはいけないような、
そんな空気を刹は読み取ったのだ。
「………さぁ、この話はお開きにしようか。」
突如明るい声が聞こえそちらを見れば
先ほどとは違いいつもの
優しい笑みを浮かべる緋色がいた。
それに再び刹は戸惑った……。
その数秒後、
「なんだよ~みんなここにいたんだ。……ってあれ、刹?」
がちゃりと開け放たれたドアから雨と式が入ってきた。
二人の顔に刹も白葉も安堵した。
何故だかわからないが、助かったと思ったのだ……。
刹は思った。
多分緋色が
この人が
全てを握っている。
それを明かすには自分はあまりにも
知らなすぎている、何もかもを…。
『全ては もう すぐ側にあるのに。』
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