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F-0823 シュウ (8)
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「シューウ。」
寝起きのシュウに無理やりご飯を食べるように指示すると、やはり不機嫌になった。気分がよくない相手に性的な行為は後が引ける。むしろ控えたいくらいだ。ほとんど寝ながら食事を終えたシュウにできるだけ優しく声をかけたが、逆に怖がらせてしまったようだ。顔を引きつらせながら、咄嗟に近くのクッションに手を伸ばすのを見て苦笑した。
「そんな顔しないでよ・・・。腸内洗浄の仕方、わかる?」
「・・・は?」
「だから、腸内洗浄。」
「・・・・・・わかる。」
目が泳いだ。おそらくわかっていないのだろう。にやけてしまいそうになる口元に力を入れた。浣腸液を手渡すとどうしたらいいのかわからないという顔でそれを見つめた。シュウは考えていることが顔に出やすい。そういうところが甘いのだ。
「早く、お風呂行ってきな。」
謝ってくるまで許してやるつもりはない。シュウの性格からして素直に謝るとは思えない。おそらくお風呂場に籠っているか、やったふりをして出てくるかのどっちかだろう。ソファに座り、パソコンを開いてメールを確認する。シュウの施設に関する準備は着実に進んでいるそうだ。それに安心してシゲユキにメールの返信をした。
「シュウ。まだ?」
「いまっ、やってるっ」
お風呂に入って十分が経った頃声をかけた。苛立ったようにそう返事をして、入ってくるなと怒られた。誰に向かってそんな口の利き方をしているのか。馬鹿なのだろう。ため息をついてソファに戻った。
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