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車の中で…
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巽は運転席に乗り、少年と雅哉は後部座席に座った。
少年は、周りが珍しいのかキョロキョロしている。
「そういえば、お前名前は?」
雅哉が尋ねると、ビクンと跳ねる。
「1096でしゅ……////」
噛んだのが恥ずかしいのか、顔を赤く染める。
「番号じゃなくて名前だ」
「……おぼえてない…です」
少年は、俯いてしまう。
「どういうことだ?」
「うられた6さいからなまえよばれてないから……」
「今、年いくつだ!?」
「たぶん13…です」
「「‼︎」」
聞いていた雅哉も巽も、驚かされる。
13歳には、到底見えないからだ。
9歳だと思っていた。
「じゃ、じゃあ、名前はないんですね?」
「……コクン」
「名前…付けてやろうか?」
「!!」
少年は、思いっきり顔を上げる。
「嫌か?」
雅哉が尋ねると、少年は首が飛ぶかという位首を横に振った。
「じゃあな…水樹-ミズキ-っていうのはどうだ?」
「みずき?」
「ああ」
「みずき!みずきみずき!」
嬉しそうに自分の名前を呼ぶ水樹。
「ありがとうございます。ごしゅじんさま‼︎」
「雅哉だ」
「?」
水樹は何?というように首を傾げる。
「俺のことを雅哉と呼べ」
「まさや…さま?」
「そうだ」
雅也は水樹の頭を撫でる。
きもちいいのか、目を細める。
とても愛らしく、また雅哉と巽は癒された
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