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お風呂
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「巽、水樹を風呂に入れてやってくれ」
「はい」
とても汚れていた水樹を見かねた雅哉は、水樹を風呂に入れるように命じる。
「わぁ!!でっかい」
風呂に入ると、目を輝かせる水樹。
「!!」
巽は驚いてしまった。
なぜなら、水樹の身体中が傷だらけだったからだ。
「水樹さん、その身体中の傷は?」
「んと、まえのごしゅじんさまのあいのしるしです!!あ、でもうられるまえのときのおかあさんからのきずもありますけどね」
水樹はとても無邪気な目でいう。
傷を付けられたときは、かなり痛かっただろう。
刺し傷や切り傷の痕が痛々しくのこっている。
一番酷い傷は右肩から左の横腹にかけての刺し傷。
「水樹さん、その深い傷はいつ頃に付けられたんですか?」
「んと、よんさいくらいのころにおかあさんがつけたきずです」
「!!…そうですか…すみませんでした」
「?なんであやまるんですか?」
「嫌ではないんですか?見られて」
「だって、ぼくをあいしてくれてるしょうこだからです(ニコッ」
「(この子はどんだけ辛い思いをしてきたんでしょうか……)」
そんな会話をしながらお風呂に入ったのだった。
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