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千颯 2
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今まで誰も入れたことのない部屋。
そこに千颯が眠っている。
その枕元に腰を下ろし柔らかな髪を撫でる。
軽く開いた唇を指でなぞると、柔らかな感触が返ってくる。
滑らかな頬を軽く叩く。
「千颯、千颯、起きて」
「…ん…」
うっすらと目を開く。
「千颯」
「…え…あ…?はやて、さん……?」
寝ぼけているうえに酔いが残る千颯が、ぼんやりと私を見上げる。
「千颯、君は私のものだ」
「…ぇ…?」
「千颯、キスして」
千颯の唇を舐めると、千颯から唇を重ねてきた。
「いい子だ。ちゃんと覚えておきなさい」
驚いたことにというか、やはり、というか。
千颯には男性経験があった。
記憶がないせいで初めてのような態度だったが、繋がってわかった。
「あぁぁっ!ぁんっ!あぁっ…!」
私の下で蕩けた顔をして快感を追っている。
「千颯、どこをどうしたら気持ちいい?」
「…っ…」
顔を赤く染めて恥ずかしそうに目を逸らす。
そのまま動きを止めた。
「言ったでしょ。ちゃんと言わないとあげない。それともやめる?」
ずるりと抜き出そうとすると、千颯が首を振る。
「お、奥…!奥、が気持ちいいです…」
「奥ね。ここをどうされたい?」
奥まで差し込んで、また止める。
「は、颯さんので…いっぱい、ずんずんして…」
恥ずかしそうに、それでも快楽を求める千颯。
子供のような言い方に笑みが漏れる。
「千颯、名前」
それでも悪い所は指摘してやる。
「は、はやて…」
行為をするときには呼び捨てにするのも、最初に決めたことだ
「ちゃんと言えたね。それじゃご褒美だ」
「ひうぅぅぅっ!あぁぁっ!あぁぁっ!!」
千颯の胎内は狭くてあたたかい。
その壁の襞が私のモノに絡みついて吸い付くようだ。
挿れて黙っていても、それだけでいけそうな千颯の胎内。
奥を突き上げてやると、甘い悲鳴を上げながら私を締め付ける。
奥へ奥へと飲み込もうとする胎内の動きに、ひくつくような動きが加わった。
千颯がいきそうな前触れだ。
「は、はやて…!ぼく、だめぇっ…!」
首を振りながら切なく私を見上げる千颯は、背中がぞくぞくするほど艶かしい。
「お、おねがい!はやて…っ!」
許可なくいってはいけないと、最初に教え込んだ。
今も懸命にいくのを堪えているのがわかる。
「どうした?もっと突いてほしい?」
「ち、ちが…っ!」
わざと聞き間違えたふりをすると、目を見開いて首を振る。
それを無視して、さらに強く奥を突き上げた。
「ひぁぁぁっ!あぁぁぁっっ!!颯!おねが…っ!!」
堪えきれなかったのか、千颯の中が強く締め付けてきた。
ただ、千颯のモノからは透明な液体がわずかに溢れただけ。
がくがくと震える身体は、どうやら中だけでいってしまったらしい。
「千颯」
強い口調で千颯の名前を呼ぶ。
びくりとして、千颯が私を見上げた。
「ご、ごめんなさい…勝手にいっちゃいました…」
「そうだね。そういうときはどうするの?」
「や、約束を守れない、だめな僕に…お、お仕置き、してください…」
消えそうな声でそれでも素直に教えたことを口にする。
胡坐をかいてその上に千颯を抱き起こす。
「今まで私のを全部入れたこと、なかったの知ってた?」
「え?」
きょとんとした顔は幼い表情をしている。
「だから今日は私を全部、千颯が受け入れるんだ」
「ぜ、全部って…」
すでに奥まで届いている。
「千颯、壊れちゃだめだよ」
「ま、待ってーーーっっ!!」
止めるのも聞かず、軽い千颯の身体を持ち上げて落とす。
同時に下からも突き上げると、深いところを突き抜ける感覚があった。
千颯が私の腕の中で、声にならない悲鳴を上げて背中を反らしている。
私も今まで以上にきつい締め付けに、なんとか堪えるので精一杯だ。
「あぁぁぅ…ぁぁぁ…ぁぁぅ…」
「千颯、大丈夫?もう全部入ったよ」
焦点の合っていない瞳を覗き込む。
口をはくはくさせながら、意味のない言葉を発している。
「まだへばるんじゃない」
そう声をかけて、千颯の軽い身体を上下に揺する。
「あぁぁっっ!!あんっ!あんっ!!あぁぁぁっ!!」
私の腕に爪を立てながら、あり得ない場所への責めを受け止めている。
胎内はひくつきっぱなしで、千颯が何度も達しているのがわかる。
「気持ちいい?千颯」
「ら、らめぇ…っ!おかしく…なりゅ…っ!!」
快楽のあまり涙を零しながら、蕩け切った顔で揺さぶられている。
すでに呂律の回らなくなった千颯は、淫らでかわいい。
「お前の中も気持ちいいよ。ずっといきっぱなしなんだね。すごく熱い」
「は、颯…っ!何か…へん…っ!!たしゅけ…て…!!」
きゅうきゅうと締め付ける中を堪能していたら、千颯ががくりと仰け反った。
「や!や!なにか、くりゅっ…!!」
喰いちぎられるかという締め付けと同時に、千颯のモノから透明な液体が溢れ出す。
「ひぅぅぅぅっっ!!」
溢れる度、中が締め付ける。
堪らず一度、最奥に自分も放った。
「やぁぁ…熱い…」
くたりと私の胸にもたれかかる。
汗で張り付いた前髪をかきあげてやりながら、千颯の頬にキスする。
「千颯、気持ち良かったでしょ?」
「は、やて…?ぼく…」
「千颯、潮吹いちゃったね」
「しお…?」
「気持ち良すぎると、男でもできるんだね。千颯、君は最高だよ」
よくわかっていない千颯を抱き上げると、バスルームに向かう。
「え、なに、これ?ぼく…」
ようやく気がついて慌てている千颯を抱きしめてキスをする。
「あの奥、気持ち良かったんだね」
真っ赤になった千颯が、私の胸に顔を埋める。
「千颯、とても可愛かったよ」
「か、可愛いとか、言わないで」
私の腕の中で感じて喘いで、乱れる千颯は可愛い以外の何者でもない。
今も拗ねている千颯は、とても可愛らしい。
一時の気の迷いだろうか。
年下のそれも同性を抱くとは考えたこともなかった。
だが今はこの人を自分のものにしたいと思っている。
初めて感じる自分の気持ちに、正直戸惑っていた。
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