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裕翔side
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[はぁ…]
和人様の部屋に入るときはいつも緊張する。
毎回変わらない真顔で話しかけてくる…
でも最近笑うようになってきたとメイドたちで話題だ…。
あの和人様が?
そうだとしたら相当だ。
すぅ…はぁ…
トントン…
[和人様]
「なんだよ…また親父がなんか?…」
怒って…はいないようだ。
[いいえ…讃良奈 雄馬という人物をご存知ないでしょうか]
「ゆう…ま?雄馬がどうしたんだ!?」
!?こんな表情初めて見た。
[落ち着いてください和人様]
「雄馬がどうしたんだ!」
[いえ…]
和人様がここまで声を荒げる事など今まであっただろうか?いや、一度たりともなかった。
「おい答えろ裕翔!!」
[綾羽田家の病院に救急搬送されまして…]
「は!?てか何で俺に話すんだよ」
[彼が和人様の写真を持っていらしたのでもしかしたら…と。]
「病院どこだ!」
[××病院でございます]
「車出せ。行くぞ」
[今からですか!?]
車の運転は好きな方ではないのだが…。
「そうに決まってんだろ!早くしろ!」
[か、畏まりました。]
ここまで必死な和人様は初めて見た。
それほどまでに讃良奈雄馬という人物が大事なのだろうか?
一度挨拶をしたいものだ
あと感謝も
和人様に人間らしい一面を作ってくれた感謝を
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