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「……っ、」
翼は顔を大きく顰めてそっとその場を後にした。
自室に戻ってベッドに腰掛け、そのまま背中から布団の上に倒れる。
額に手の甲を当てて詰めていた息を吐き出した。
ーー分かってた、ハーくんのあの言葉を聞いてから要がハーくんに向けた視線の意味を。…でも、
「…聞きたくないよ、あんなの。…聞きたくなかった」
月明かりが差し込む部屋で翼は殆ど息のような声でそう吐き捨てて、静かに目を閉じた。
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